JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

コロンビア 再発見! (セプティマ)

こんにちは。 今回のテーマはボゴタの幹線道路の一つ「セプティマ」です。 ボゴタ市街を南北に走る道路を“カレラ”、東西に走る道路を“カジェ”といいます。スペイン語で7番目のことを“セプティマ”といい、東から7番目の道路をカレラ・セプティマ、またはセプティマと呼んでいます。 ボゴタの町は東に山があるため西へ広がっていきました。ボゴタの西にあるエルドラド空港はカレラ100以西ですので、7番目ということは初期に作られたことになります。調べてみるとこの道は16世紀にボゴタの町造りが始まった時に、先住民が使っていた道路をそのままたどったとのことでした。南の旧市街方面に向かうとセプティマ添いに国立博物館、黄金博物館や国会議事堂、最高裁判所や大聖堂で囲まれたボリバル広場など多くの観光名所があります。 私は毎日アパートからセプティマに面したハべリアナ大学まで北へ約20分歩いて通っています。 ちょうど通勤路の真ん中あたりにはパルケ・ナショナルという緑豊かな広大な公園があります。中を散歩できればいいのですが、現在は周辺に柵が施されており入場が制限されています。というのは、大勢の少数民族が政府の保護政策の改善を要求して公園内でテント生活をしているため、安全上の対策が取られているからです。 また、この公園にはしばしば多くの人々が集合し、ここから3km離れたボリバル広場へ向かうデモの出発点にもなっています。

ボゴタの道路は通勤退勤時間帯に交通集中による大渋滞が常態化しており大きな問題になっていますが、このセプティマだけでなく、多くの幹線道路は日曜・祝日はバス(トランスミレニオ)・自動車の乗り入れが禁止され、シクロビアと呼ばれる自転車天国に変わります。 サイクリングだけではなく、ただ歩くだけの人やジョギングをする人、ベビーカーを押しながら歩く家族連れもいて、みなさん運動不足やストレス解消をしているように見受けられます。

つい最近ですが、トランスミレニオの国立博物館前駅の広場にある花壇に新たに植樹がされました。以前はここの花壇はゴミのポイ捨てや、露店の廃棄物等々により汚れ放題でしたが、ボゴタ植物園の職員により多くの種類の苗木や草花が植えられました。公共場所の美化が進むきっかけになるといいと思っています。 今回は幹線道路のひとつ、セプティマについて書いてみました。

それではまた、アスタルエゴ!

写真1 パルケ・ナショナル

写真2 ベビーカーで参加する家族

写真3 新たに植栽された花壇

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