JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

環境教育/コロンビア日記5(2年目途中までの活動紹介-2)

こんにちは。
コロンビア共和国に環境教育の隊員として派遣中の、三井貴博です。
前回の日記以降の活動内容(1年6か月経過時点)について、今回はご紹介します。


1. 活動の大まかな流れ(2年目)

(1) 2025年2月~6月
前回の日記を参照

(2) 7月
配属先のヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・プレセンタシオン学校(以下、「配属先」と示します)で、幼稚園生と初等教育課程の1~2年生に授業


2. 活動の細かな内容

(1) 配属先で事前に行った聞き取り
配属先の敷地内における緑化の推進に向けて、長い期間に渡り花が咲く植物を栽培したいという要望を、1年目に学校長から聞いていました。
また、児童が植物をじっくりと観察する授業をして欲しいという要望も聞いていました。
電子ゲームや、親が持っているスマートフォンでの遊びに多くの時間を使う児童も多く、植物に関わりを持つ機会が最近は少ないそうです。

(2) 授業の実施
緑化の目的や利点、そして植物の育て方 等について、幼稚園生と初等教育課程1~2年生の各学級で教えました(写真1、2)。
そばの栽培やスケッチに関することも教えました。
そばはスペイン語で「alforfón(読み:アルフォルフォン)」と言いますが、日本語の「そば」という言い方も多くの児童が覚えられたようです。
写真1、2.png

(3) 実習の実施
中等教育課程の生徒たちが5月下旬に種まきをした土地では、そばの種子が実り始めており、一部では花もまだ少し残っていました。
そこで葉や花、そして種子のスケッチをして、そばに関する学習を深めました(写真3、4)。
やや難しかったようですが、大きさや形などの特徴を意識して、丁寧にスケッチをしようとする姿勢が多く見られました。
幼稚園生は実物のそばをよく観察した後に、教室でそばの色塗りをしました。
児童にとって良い時間になったと、多くの学級担任が評価していました。
写真3、4.png


3. そばの今後の予定

中等教育課程の生徒たちによる、そばを利用した緑化は校内の計8か所で行いました。
その内の2か所では、参考までに収穫量を調べました(表1)。

図1.jpg

土地Aと土地B以外からも、多くの収穫がありました。
収穫したそばの種子は後ほど粉にして、コロンビア人の好きな「アレパ」という食品を作ります。
通常のアレパはトウモロコシの粉で作られますが、今回はそれをそば粉で作ります。
10月に開催される学校行事があるので、それに合わせて「そばアレパ」の試食会を行います。
コロンビア人は、良くも悪くも思ったことをはっきりと表現する人が多いので、食べた感想を聞くのは少し楽しみです。
今後は、そばの栄養や加工方法について、各学級の児童・生徒に教えていきます。
この活動内容についても、いつかご紹介できればと思います。


過去の記事
 環境教育/コロンビア日記1(任地紹介)
 環境教育/コロンビア日記2(1年目の活動紹介)
 環境教育/コロンビア日記3(任地の人々との交流)
 環境教育/コロンビア日記4(2年目途中までの活動紹介)

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