JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

環境教育/コロンビア日記(任地紹介)

名前:三井 貴博(みつい たかひろ)
出身地:埼玉県入間市
隊次:2023年度3次隊
職種:環境教育
派遣国:コロンビア共和国
任地:サンタンデール県サンヒル市

はじめまして。
コロンビア共和国に環境教育の隊員として派遣中の、三井貴博と申します。
2023年度3次隊で、派遣期間は2024年1月から2026年1月までです。
任期を終えて帰国するまでに、何回か記事を書いていこうと思っています。
今回の記事では、私の任地についてご紹介します。


1. 任地の場所と住居

私の任地であるサンタンデール県サンヒル市は、国の中央より少し北側にあります(図1)。
首都から飛行機とバスを利用して、5~6時間くらいかかります。

地図3.png

サンヒル市の面積は約150 km^2、人口は2024年の時点で約6万人です。
私の場合はアパートで一人暮らしをしています。
アパートには洗濯機や台所、寝具などが初めから揃っていて、生活するために自費で買い足したものはありません。
入口に警備員が常にいて、安全対策が取られています。


2. 任地の気候

1年の中で乾季と雨季があり、それぞれで気温が少し異なります(表1)。

表1.png

乾季はあまり雨が降りません。
雨季は毎日、夕方から夜の時間帯に雨の降ることが多いです。

花の写真.png
乾季から雨季に切り替わる3月下旬から4月上旬頃に、街路樹や植木の多くが開花します(写真1、2)。


3. 任地の特徴的な食べ物

 (1) ボカディージョ

ボカディージョの写真.png
ボカディージョは、任地でよく売られているお菓子です(写真3)。
乾燥させた葉っぱに包まれた状態で売られています。
ペットボトルのキャップと、大きさの比較をしました。

グアバという果物(写真4)を砂糖と一緒に煮て固めたもので、強い甘味とわずかな酸味があります。
原材料のグアバが道に落ちていたので、その中身が分かるように割ってみました。ちょっと見た目は悪いですが...
握りこぶしくらいの大きさです。


 (2) クロナ

クロナの写真.png
クロナはアリを炒めたもので、おやつとして食べられています(写真5)。
サクサクとした食感で、少し苦みがあります。
ペットボトルのキャップと、大きさの比較をしました。

市内には、クロナの専門店もあります(写真6)。
このお店では、一番小さな容器(約15頭入り)が約170円で、容器の大きさごとにその値段が異なります。


 (3) マサト

図7 マサト.png
マサトは、米を発酵させて冷やした飲み物です(写真7)。
とろみがあり、甘酸っぱい味がします。
パン屋さんで買えますし、自宅でも簡単に作れます。


4. 任地に来てから良かったと思うこと

(1) 日本人や日本に対して、任地の人々の印象が良い
任地の人々にとって、日本人は勤勉で真面目で頭が良いという印象があるようです。
また、日本製の車は品質が良いと認識され、任地でもよく好まれています。
日本の漫画やアニメ等も人気です。

(2) 野菜や果物がどれも安い
例えばにんじんは1本25円、キャベツは1玉100円、バナナは1本10円くらいで買えます。
日本のものに比べて、品質はほぼ同じだと思うものが多いです。

(3) 口に合う食べ物が多い
スープや肉料理、サラダ等、食事の選択肢も多くあり、どれもおいしいです。
いつか、ご紹介できればと思います。

(4) 国内では治安が比較的良い ※注意を怠ることはありませんが
サンヒル市における2024年の年間の殺人数は2人(首都は1105人)、10万人あたりの殺人数は3.14人(首都は13.94人)と、いずれも国内では低い数値です。
薬物を使用している人がよくいるところや、人通りの少ないところ、交通事故の起こりやすいところ等、危険な場所も一部ありますが、普段の買い物や散歩等で通る道は安全なところが多いです。

(5) 洗濯物が乾きやすい
暑くて汗をよくかくので、洗濯は毎日しています。
夜に洗濯しても、湿度が低ければ翌朝には乾きます。
晴れている日中ならば、分厚いタオルやズボンでも3~4時間くらいで乾きます。

(6) タクシーの料金が安い
1 kmごとに200円くらいなので、頻繁に使っています。

(7) 欲しいものや必要なものを買えることが多い
意外と色々なお店があります。
ただ、お箸や日本の調味料、カレーのルー、一部の文房具等は手に入りません。

(8) 水道水がそのまま飲める
一応、加熱してから飲むようにはしています。


5. 任地に来てから大変だと思ったこと

(1) 一年を通して暑い
日射が毎日強くて、暑く感じます。

(2) 野良犬が多くて怖い
中には吠えたり威嚇したりしてくる野良犬もいるので、注意が必要です。

(3) 急な坂道が多くて少しの移動でも疲れる
本ページの冒頭にある写真は、サンヒル市の展望台から撮影した写真です。
やや分かりにくいかもしれませんが、山に囲まれており、急な坂道が多いです。
コロンビアで活動する隊員は車の運転をすることができないので、どこへ行くにも急な坂道を歩いて移動するのは少し大変です。

(4) 地面が凸凹していて歩きにくい
地面が大きな石で作られていることが多く、注意して歩かないと足をくじいたり転んだりしやすいです。

(5) トイレのある場所が少ない
長時間出かけるときは、注意が必要です。


任地の気候や地形が日本のそれらと違っていても、すぐに慣れるだろうと着任前は思っていました。
しかし慣れるのには、意外と時間がかかりました。

任地の食べ物は口に合うものが多いので、地元料理の作り方を覚えて、日本に帰ってから家族や友人に紹介してみたいと思っています。

今回は任地のご紹介のみでしたが、実際にここで生活を始めてからすでに1年以上が経過しています。

次回は、私の1年目の活動内容について、ご紹介していこうと思います。



SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ