2025/05/22 Thu
人 生活
環境教育/コロンビア日記(任地紹介)


名前:三井 貴博(みつい たかひろ)
出身地:埼玉県入間市
隊次:2023年度3次隊
職種:環境教育
派遣国:コロンビア共和国
任地:サンタンデール県サンヒル市
はじめまして。
コロンビア共和国に環境教育の隊員として派遣中の、三井貴博と申します。
2023年度3次隊で、派遣期間は2024年1月から2026年1月までです。
任期を終えて帰国するまでに、何回か記事を書いていこうと思っています。
今回の記事では、私の任地についてご紹介します。
1. 任地の場所と住居
私の任地であるサンタンデール県サンヒル市は、国の中央より少し北側にあります(図1)。
首都から飛行機とバスを利用して、5~6時間くらいかかります。
サンヒル市の面積は約150 km^2、人口は2024年の時点で約6万人です。
私の場合はアパートで一人暮らしをしています。
アパートには洗濯機や台所、寝具などが初めから揃っていて、生活するために自費で買い足したものはありません。
入口に警備員が常にいて、安全対策が取られています。
2. 任地の気候
1年の中で乾季と雨季があり、それぞれで気温が少し異なります(表1)。
乾季はあまり雨が降りません。
雨季は毎日、夕方から夜の時間帯に雨の降ることが多いです。
乾季から雨季に切り替わる3月下旬から4月上旬頃に、街路樹や植木の多くが開花します(写真1、2)。
3. 任地の特徴的な食べ物
(1) ボカディージョ
ボカディージョは、任地でよく売られているお菓子です(写真3)。
乾燥させた葉っぱに包まれた状態で売られています。
ペットボトルのキャップと、大きさの比較をしました。
グアバという果物(写真4)を砂糖と一緒に煮て固めたもので、強い甘味とわずかな酸味があります。
原材料のグアバが道に落ちていたので、その中身が分かるように割ってみました。ちょっと見た目は悪いですが...
握りこぶしくらいの大きさです。
(2) クロナ
クロナはアリを炒めたもので、おやつとして食べられています(写真5)。
サクサクとした食感で、少し苦みがあります。
ペットボトルのキャップと、大きさの比較をしました。
市内には、クロナの専門店もあります(写真6)。
このお店では、一番小さな容器(約15頭入り)が約170円で、容器の大きさごとにその値段が異なります。
(3) マサト
マサトは、米を発酵させて冷やした飲み物です(写真7)。
とろみがあり、甘酸っぱい味がします。
パン屋さんで買えますし、自宅でも簡単に作れます。
4. 任地に来てから良かったと思うこと
(1) 日本人や日本に対して、任地の人々の印象が良い
任地の人々にとって、日本人は勤勉で真面目で頭が良いという印象があるようです。
また、日本製の車は品質が良いと認識され、任地でもよく好まれています。
日本の漫画やアニメ等も人気です。
(2) 野菜や果物がどれも安い
例えばにんじんは1本25円、キャベツは1玉100円、バナナは1本10円くらいで買えます。
日本のものに比べて、品質はほぼ同じだと思うものが多いです。
(3) 口に合う食べ物が多い
スープや肉料理、サラダ等、食事の選択肢も多くあり、どれもおいしいです。
いつか、ご紹介できればと思います。
(4) 国内では治安が比較的良い ※注意を怠ることはありませんが
サンヒル市における2024年の年間の殺人数は2人(首都は1105人)、10万人あたりの殺人数は3.14人(首都は13.94人)と、いずれも国内では低い数値です。
薬物を使用している人がよくいるところや、人通りの少ないところ、交通事故の起こりやすいところ等、危険な場所も一部ありますが、普段の買い物や散歩等で通る道は安全なところが多いです。
(5) 洗濯物が乾きやすい
暑くて汗をよくかくので、洗濯は毎日しています。
夜に洗濯しても、湿度が低ければ翌朝には乾きます。
晴れている日中ならば、分厚いタオルやズボンでも3~4時間くらいで乾きます。
(6) タクシーの料金が安い
1 kmごとに200円くらいなので、頻繁に使っています。
(7) 欲しいものや必要なものを買えることが多い
意外と色々なお店があります。
ただ、お箸や日本の調味料、カレーのルー、一部の文房具等は手に入りません。
(8) 水道水がそのまま飲める
一応、加熱してから飲むようにはしています。
5. 任地に来てから大変だと思ったこと
(1) 一年を通して暑い
日射が毎日強くて、暑く感じます。
(2) 野良犬が多くて怖い
中には吠えたり威嚇したりしてくる野良犬もいるので、注意が必要です。
(3) 急な坂道が多くて少しの移動でも疲れる
本ページの冒頭にある写真は、サンヒル市の展望台から撮影した写真です。
やや分かりにくいかもしれませんが、山に囲まれており、急な坂道が多いです。
コロンビアで活動する隊員は車の運転をすることができないので、どこへ行くにも急な坂道を歩いて移動するのは少し大変です。
(4) 地面が凸凹していて歩きにくい
地面が大きな石で作られていることが多く、注意して歩かないと足をくじいたり転んだりしやすいです。
(5) トイレのある場所が少ない
長時間出かけるときは、注意が必要です。
任地の気候や地形が日本のそれらと違っていても、すぐに慣れるだろうと着任前は思っていました。
しかし慣れるのには、意外と時間がかかりました。
任地の食べ物は口に合うものが多いので、地元料理の作り方を覚えて、日本に帰ってから家族や友人に紹介してみたいと思っています。
今回は任地のご紹介のみでしたが、実際にここで生活を始めてからすでに1年以上が経過しています。
次回は、私の1年目の活動内容について、ご紹介していこうと思います。
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