JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

#05 イバゲーにきたでー!~オコボと音楽とレチョーナの街~【青少年活動/前久保圭太】

 皆さんはじめましてこんにちは!コロンビアのイバゲーで青少年活動隊員として活動しています、和歌山県出身の前久保圭太と申します。配属先はSENAと呼ばれる国立の職業訓練校で、生徒たちが社会に出ていくために必要な力やチームワーク、リーダーシップの向上を目指した活動のサポートを行っています。2025年の8月からコロンビアに来ているため、まだまだ新米ですが、今の時点で感じたことや学んだことをお伝えできたらと思います。

今回皆さんにお伝えしたいことは以下の3つです。

① イバゲーとはどんな町か

② 配属先SENAについて

③ コロンビアの素敵なところ


 イバゲーは、首都ボゴタから飛行機で1時間弱・バスだと4時間ほどに位置するトリマ県の県都です。

コロンビア トリマ.jpg

トリマ県.jpg

 標高1285m(軽井沢や富士山5合目くらいの高さ)にありますが、赤道に近い位置にあるため暖かいです。少し寒い首都ボゴタから初めて飛行機でイバゲーに着いた時、「ちょっとあつい!」と思いました。和歌山の5月末くらいの感じに近かった気がします。ちょうど到着したことには、街には桜のような花が咲いており、現地の人はOcobo(オコボ)と呼んでいました。年間の平均気温が24℃くらいで、1年中あまり気温が変化することがないため、年に2回花が咲くそうです。日本の春を思い出して嬉しく思いました。

okobo 正方形.jpeg

 またイバゲーにはトリマ音楽院という音楽の専門学校があり、音楽に関するイベントも多く、コロンビアの音楽の都と呼ばれています。街中には、音楽や楽器をモチーフとしたモニュメントなどもたくさんあり、音楽院では週に3回も無料のコンサートが開かれています。

音楽院.jpeg音楽モニュメント イバゲー.jpeg

 他にも、レチョーナ(豚の皮の中に肉や麦、野菜を詰めて焼いたもの)やタマル(肉や野菜、麦、卵を包み、バナナの皮で包んで蒸した料理)といったコロンビアを代表する食事も、この地域が発祥とされているため、音楽や食などコロンビア特有の文化をたくさん味わえる街だと感じています。

レチョーナ (2).jpeg

 レチョーナ.jpeg

 何より、イバゲーの人はとっても優しくあたたかいです!ぜひコロンビアに来た際にイバゲーにも立ち寄ってください!海はありませんが、自然も豊かで和歌山に似ている気がしています!

IMG_3222.jpeg


 配属先SENAは国立の職業訓練校で、コロンビアの様々な都市に数多くあります。無料で通うことができ、朝・昼・夜のコースがあることで、10代の若者だけでなく、働きながら学ぶ成人の方もたくさん通っています。自分が配属されたイバゲーのSENAには、料理やカフェ、観光案内や美容師などの接客業や、経営管理、会計、看護、スポーツなど書ききれないほど幅広いコースがあります。

コーヒー 4.3.jpeg

料理コース.jpeg

 また、所属部署では社会人基礎力を身に着けるためのリーダーシップ育成やワークショップ、カウンセリングなど様々なサポートを行っており、行事やイベントなどもたくさん実施されています。毎週何かが行われていて、学生たちが生き生きと活動している姿が素敵です。生徒と一緒になってスポーツや音楽、ダンスなどの活動に取り組むことで、コロンビアの文化を知ることができ、毎日学びのある日々を送ることができています。

お話.jpeg

 ティプレというコロンビアの楽器も教えてもらっています!

ティプレ.jpeg

 日本に対して関心のある人がとても多く、日本語や日本の文化(食べ物や音楽、アニメなど)についてたくさん質問してくれる生徒が多いです。同時に日本の人は規律正しく、働き者だという印象を持っているそうです。


 コロンビアにはどんなイメージをお持ちですか? コーヒー?サッカー?サルサ?

 自分がコロンビアに来てまず感じたのが、人のあたたかさです。イバゲーには日本人が全くいないからか、配属先だけでなく街中でもよく声をかけてくれます。配属先では、生徒や先生が「Hola Keita. Cómo está? (やあケイタ!元気?)」とあいさつから始まり、すれ違うたびに色んな人との会話が始まります。食べ物をくれたりする人も!初対面でも友達のように明るく接してくれるので、まだスペイン語が分からなくてもコミュニケーションをたくさんとることができました。人柄が明るいのは、年間を通して気温が変わらずあたたかい気候の影響もあるのでしょうか?

Amor y amistad.jpeg

 また、家族や友達を大切にするところもコロンビア人の素敵なところです。イベント時には家族で過ごしたり、友達や恋人と出かけたり、お家やご飯に招待してくれたりする人が多いです。特に印象に残っているのは「Amor y Amistad(愛と友情の日)」という週間です。バレンタインデーのようなものですが、恋人だけでなく家族や友達、同僚との絆を大切にする日だそうです。「Amigo Secreto(秘密の友達)」という、くじでひいた名前の人に、プレゼントを用意して渡すといった楽しいイベントがあり、配属先でも行われました。入ったばかりの自分にも声をかけてくれ、歓迎してくれた同僚には本当に感謝しています。

 イバゲーに来てまだ2か月ほどですが、気温も人もあたたかく、食や音楽などの文化も楽しめる、とても素敵な場所に来させていただけたと思っています。もっとこの街の良いところを知っていきたいです!

 ここまで長文をお読みいただいてありがとうございました。コロンビアという国は、地域によって地形や自然環境が大きく異なり、いくつもの顔を持った国だと感じています。ぜひ、他の地域にも興味をもっていただけると嬉しいです。

IMG_1668.jpeg

Muchas gracias!Hasta luego!(ありがとうございました!またね!)

前久保圭太

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ