JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ便り

コスタリカで、今日もばたばた。              ②毎日のばたばたは、ここから

こんにちは。隊員の大津です。

今回は、私の活動先、そして毎日のばたばたの現場でもあるグレシア特別支援学校について、大まかな概要を紹介させていただきます。


まずは、活動先の「地域」について、少しお話しします。

グレシア特別支援学校はコスタリカの中で2番目に大きいアラフエラ県にある、第三行政区のグレシア市に位置しています。グレシアはスペイン語で「Grecia」と書きますが、そもそも「Grecia」と検索すると、ヨーロッパの国・ギリシャが出てくることが多いです。

では、なぜコスタリカに「Grecia」という名前の街があるのでしょうか?

1826年、住民によって、それまでの名称から「Grecia」への変更が提案されたとされています。

その由来には諸説ありますが、代表的なものとして、当時ギリシャがオスマン帝国からの独立を目指して戦っており、その独立への闘いに敬意を込めて名付けられた」などという説があります。

「Grecia=ギリシャ?」と最初は混乱していましたが、

 調べてみると、まさかのちゃんとしたつながりが。知らないところで、ちゃんと関係していたんですね。


グレシアの象徴といえば、

赤い鉄の教会、ラス・メルセデス教会(Iglesia de Nuestra Señora de las Mercedes)です。

こちらは非常に珍しい金属製の教会で、現存しています。

ベルギーからコスタリカのカリブ海側にあるリモンへ運ばれ、

そこから鉄道や牛車などを使って運搬され、1890年代に完成したとされています。

また、グレシアではコーヒーやサトウキビの農業生産が盛んで工場などさまざまな産業もあります。

首都からのグレシアのアクセスルートには、自動車販売店が道路の両側にずらりと並んでいる場所もあり、

「みなさん、一体何を基準にお店を選んでいるんだろう……」と、ひそかに気になっています。


そんなグレシア市にある、私の活動先。

中心部から車で20分程度南下しただけとは思えないくらい暑く、

猛暑日には、人馴れしたイグアナに出会うことができます。

イグアナは写真や動画を撮っても逃げないのですが、

毎日をイグアナと共にしているであろう同僚たちの悲鳴は、よく聞こえてきます。

ちなみに、校長先生の悲鳴が一番大きいのは、ここだけの話です。


参考までにイグアナは変温動物なので、

自分で体温を一定に保つことができないんですよね。太陽の熱を浴びて体温が上がると、活動的になります。

学校のイグアナが暑い日に出てくるのは、「暑いから」ではなく、

「体を温めるのに十分な熱がある」から、ということになりますよね

と、ここまで説明しておきながら、

正直なところ、私はイグアナではないので、猛暑日の太陽を浴びて何を思っているのかは分かりません。

「今日はよく温まるな〜」くらいに思っているのか、それとも「暑すぎる!」と思っているのか。

結局のところ、イグアナに直接聞いてみないとですね。

とはいえ、学校では毎回違うイグアナに出会うので、聞くにしても誰に聞けばいいのやら。

まさか、人生でイグアナの体温調節について語る日が来るとは思いませんでした。

これでまた一つ、いつ使うか分からない知識が増えましたね。

ためになったね〜。

イグアナの話はさておき、

現在、コスタリカには約20校の特別支援学校があり、

私の活動先は、アラフエラ県にある3校のうちの1校です。

1982年に開校した比較的歴史の長い学校で、現在は0~21歳の約190名の生徒が

通学・公共バス、車などで通っています。

グレシア市周辺に住む自閉症、ダウン症、脳性麻痺など様々な障害のある生徒が在籍しています。


公立学校のため、授業・給食・リハビリテーションはすべて無償です。

同僚は、教員、理学療法士、言語聴覚士、視能訓練士、心理士、支援員など約60名。

なんと9割ほどが女性です。

そして、包容力の塊のような同僚が多く、

活動を開始した当初から今まで、変わらずたくさんの愛をもらっています。


ちなみにコスタリカの文化の一つに、みんなでご飯を持ち寄ってシェアするというものがあります。

一時期、数人の同僚が私の昼食を心配してくれて、気がつけば昼食が3つになっていたことも。

ありがたく家まで大事に持ち帰り、翌日の食事まで助けてもらいました...。


現在の校舎は、新校舎が設立されるまでの仮施設です。

米国やさまざまな団体から寄付していただいたものや、譲っていただいた椅子や机など、

今あるものと先生たちの工夫で学校が成り立っている状況です。

また、熱帯雨林気候ということもあり、大雨が降ると廊下が浸水することも。

エアコンはなく、特大扇風機などで暑さに対応しています。

学校で過ごすために必要不可欠な「安心・安全」や「健康」とは何だろうと、

日々いろいろと考えさせられます。

そんな状況でも、

笑顔が素敵な生徒たちと、パワフルな同僚たちからは、毎日たくさんの元気をもらっています。

「新しい施設ができる」と聞いてからすでに数年。早く新校舎ができるといいなと思うばかりです。


そんな中、以前、校舎が浸水したときのこと。

初めて浸水している校舎を目にして、ただただびっくりしている私に

「¡Bienvenida a Costa Rica!(ようこそ、コスタリカへ!)」と笑顔で声をかけてくれる同僚や、

「やるよ!」と誘ってくれる事務員・支援員さんたちと一緒に、

笑いながらプール掃除のように床を掃除したことも、今ではいい思い出です。

おかげで、最近では食堂のお手伝いにも誘われるようになりました。

…話が逸れましたね。


日本と大きく違う点として、

年齢に応じて学校への登校日数や授業時間が異なります。

また配属先の学校では、先住民族の日や独立記念日、文化や伝統に関するイベントなどが多く、全員参加型の行事も積極的に行われています。

(上記写真:見通しをもつための視覚支援としての時間割表)


学校は2月に始まり、12月に終業。

長期休暇も年に2回ほどあり、生徒の登校日数は200日前後と聞いています。

…ということは。

私の2年間の活動日数、約400日。

400日で何ができるんだろう?…と、ふと考えてしまいます。

できることは限られているような気もしますが、

まぁ、どうにかなるでしょう。Pura Vida


今回は学校紹介ということで、

少し長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ということで、

次回は、前期に行われた学校の特大イベント、「FEA(文化祭)」について紹介させていただきます~!

おたのしみに!あすたるえご!(¡Hasta luego!=またね!)

※学校情報は執筆時現在のものです。教育省の方針等により、変更となる場合があります。


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