JICA海外協力隊の世界日記

ドミニカ共和国便り

コミュニティ開発/コーヒーの収穫体験

10月といえば、日本では美味しい新米の季節。

しぼりたての新酒が作られる頃です。

ビールの祭典、オクトーバーフェストも盛り上がってきてますね。

そんなビールも日本酒も大好きな私ですが

それに負けないくらい大好きな飲み物、コーヒーが

ここドミニカ共和国では10月〜1月にかけて収穫のピークを迎えます。

コーヒーは、コーヒーの木になる実、コーヒーチェリーを収穫し、その種子を取り出して加工されたものが、コーヒー豆になります。

私の活動先であるペラルタはコーヒーの産地。

10月に入って、町中でコーヒー豆を天日干しする風景をよく見かけるようになりました。

ということで、私もはりきってコーヒー収穫のお手伝いへ。

コーヒーの収穫は、熟した実だけを丁寧に手で摘み取るという、中々根気のいる作業。

その作業を担うのは、殆どがお隣ハイチからの出稼ぎ労働の人たち。

ハイチの公用語はフランス語ですが、彼らの流暢に話すスペイン語を聞いていると、きっと努力したんだろうなぁと頭の下がる思いに。

この日は9人のハイチ人の方々と一緒に作業しました。

その間、地主の農家さんはせっせと薪を集めてお昼ごはんの準備をします。

食べ盛りのハイチ人青年たちのために、ざっと20食分くらいのモロと呼ばれる豆ごはんを大鍋で作ります

収穫は、ラタと呼ばれるスチール性の容れ物を腰から下げて、摘み取ったコーヒーチェリーをテンポよく入れていきます。

やってみた感覚としては、ラタがいっぱいになるのに大体1.5〜2時間くらい。

大変だけど無心になれます。

午後にまた一仕事をして、最後は計測タイム。
ラタで何杯分を収穫できたかによって、彼らのお給料が決まるというフルコミッション制度。

1日丸々作業して、平均一人当たり8ラタ〜くらい。

1ラタ=80ペソなので、日給640ペソ〜(大体1400〜1600円程度)を稼ぎます。

※現時点の相場です。 

14.5ラタを収穫した強者も。

これを安いと感じるか、高いと感じるかは人それぞれですが、農家さんからすると、削ることのできない立派な人件費です。

コーヒーの市場価格が下落すると、生産コストをカバーできず赤字が続いた時代もあったそう。

ちなみに、この日私は240ペソ稼ぎました(もちろんプライスレス労働です笑)

作業後にはみんなでお疲れ様のコーヒーを一杯。染みます。

このコーヒーたちが、長い道程を経て私たちのカップに注がれるのかと思うと、愛おしく、ますます有り難く頂こうという気持ちになりました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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