JICA海外協力隊の世界日記

ドミニカ共和国便り

小学校教育/隊員の一日(平日)

こんにちは。今日は平日の過ごし方を紹介しつつ、児童の学校での過ごし方も紹介します。

6:30 起床・朝食・身支度

朝はコーヒーを必ず飲みます。ドミニカ共和国はコーヒーの産地として有名です。コーヒーを作る際に使われる一般的な道具のひとつにグレカと呼ばれる道具があります。日本では、直火式エスプレッソメーカーというそうです。この国に来て初めて使いました。

私が使っているグレカは国旗色(赤、青、白)です。かわいらしくて気に入っています。

7:30~35 学校へ

私は配属先所有のホテルに住んでいます。配属先にはJICA海外協力隊以外にもアメリカやカナダ、イタリアなどからもボランティアが訪れます。そういったボランティアが滞在するためのホテルです。

高校生や大学生の若いグループが来ることもあれば、ベテランの医療チームが来ることもあります。訪問者の多くがキリスト教の団体だという点で共通しています。

住居は活動先の目と鼻の先にあるため出勤時間は徒歩5分で済みます。大変に助かっています。

交通渋滞はドミニカ共和国の社会問題の一つです。(渋滞の緩和策として首都のサント・ドミンゴと任地であり第二の都市であるサンティアゴではロープウェーが交通手段として使われています。陸が混みすぎているため空を使うというわけです。)毎朝の出勤になんのストレスもないのは本当にありがたいです。

7:40 学校に到着、先生達とミーティング

小学校の先生達、未就学児クラスの先生達全員が集まります。ミーティングの始めには必ずお祈りをします。聖書の一節を一人が読み、意見を交換した後その日やその週の予定の確認などを行います。

このミーティングは新年度開始時(約2か月前)から行われるようになりました。子ども達の登校後は先生達だけで集まる時間を取ることは不可能なので問題を共有したり、予定の確認をしたりできる唯一の時間です。

8:15 全校朝礼(Acto de la Bandera)

子ども達は登校するとそのまま校庭に整列します。朝礼の始めにはお祈りをします。国旗を掲揚する間国歌を歌い、その後校歌を歌って校舎に入ります。ドミニカ共和国国歌は猛々しい曲調、歌詞です。青空の下この国歌を聴くのは気持ちが良いです。

朝礼前か朝礼後はゴミ拾いをするようにしています。

ゴミの問題も社会問題のひとつです。暮らしていて、道にゴミを捨てることや道沿いにたくさんゴミが落ちていることに違和感を持たない人が多くいると感じます。

学校敷地内にもお菓子の袋やジュースのパック、紙ナプキン、ペットボトルがあちこちに落ちていました。ゴミがいつも地面や床に落ちているのっておかしいのかも、という気持ちを持ってもらえるかなと思いゴミ拾いを始めました。大分綺麗になりました。子ども達もたまに手伝ってくれます。

8:45~10:15 授業

活動先小学校には授業間の小休憩がありません。

 登校 |全校朝礼 |①8:45-9:30|②9:30-10:15 |おやつ・遊びの時間 |③10:45~11:30 |

④11:30-12:15 |⑤12:15-13:00 |給食 |⑥13:45-14:30 |⑦14:30-15:15 |⑧15:15-16:00|

驚きの過密スケジュールです。授業の合間に準備をしたりトイレに行ったり水を飲んだりすることもできません。

そのため、授業中に教室を出たり、立ち歩いたりすることが当たり前の光景になっています。授業中とそうでない時間の気持ちや行動の切り替えをするのが難しいです。(一度提案したのですが、引き続きこの時間割が使われています。)

10:15-10:45 おやつと遊びの時間

おやつは牛乳と軽食です。パンとクッキーが交互に出ます。食堂に集まって列を作り掃除や配膳を担当してくれている女性達から受け取ります。

私が小中学生だった頃、朝ごはんを食べて登校していても10時や11時にはすでにお腹が空いていました。おやつの時間を設けるのは良い試みだなと思っています。

子ども達がおやつを食べるのはこの時間帯ですが、教員や事務員などは好きな時間に食堂に行きおやつをつまんでいます。

10:45-13:00 授業

おやつまでの時間はメールを返したり授業の準備をしたり日記を書いたりして過ごすことが多いですが、この時間帯は算数をしている学級に行って子どもを手伝ったり、自分が授業を担当しているクラスで算数の授業を行ったりしています。

13:00-13:45 給食

給食は給食センターのようなところから運ばれてきます。配膳を行うのは大人です。教員や、食堂の女性が行います。お皿は配膳を担当する女性たちが洗ってくれます。

大抵は、主食としてお米か食用バナナ、スパゲッティ、主菜として肉や魚、副菜として卵やサラダ、豆がお皿に乗ります。おいしいです。列に並ぶ子ども達は、サラダはいらない、豆はいらない、と配膳の人に伝えます。

学校の全体の人数に対して十分すぎる量があります。毎日大変な量のお米を盛ってくれます。子ども達の食べ残しも含めて残飯が多いなと見ていて感じます。

13:45-16:00 授業

昼食後はすぐに授業に入らず休憩をしています。1年生は昼寝をします。

16:00 子ども達を見送り帰宅

教員の勤務終了時間は子ども達と帰宅時間と同じ16時です。残業はしません。学校で残業はしなくても自宅で授業の準備をしている先生もいるようです。自宅で仕事をしないと決めている先生は、自分が授業を担当しない時間(体育や英語)に準備をしています。

16:00-17:00 自宅で休む

昼寝をする日もあります。

17:00-19:00 スペイン語の勉強や運動、シャワー

スペイン語は毎日1~1.5時間だけ勉強しています。運動は15分ほどです。短いですが、毎日行うように頑張っています。

19:30 夕飯

この時間でも給食でお腹がいっぱいです。ドミニカ共和国では塩や油を入れてご飯を炊くので給食で盛られるご飯で満腹になるのかなと思います。トマトやきゅうりなどの洗うだけで食べられる野菜とりんごやオレンジを夜ご飯にします。

隊員やドミニカ人の友人と出かけたり、映画を観に行ったりする日もあります。

19:30-22:30 寝るまでゆっくり過ごす。

SNSを見たり、映画やドラマを見たり、電話をしたり、本を読んだり、洗濯をしたり、軽く掃除をしたりします。

22:30-23:00 就寝

平日のこの時間帯でも近隣のお家が爆音で音楽を流していることはよくあります。隣人が犬をたくさん飼っているので、犬が吠える声も聞こえてきます。それでも眠れるようになりました。この国に来て、本当にたくましくなったと感じます。

以上、隊員の一日の紹介でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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