JICA海外協力隊の世界日記

ドミニカ共和国便り

理科教育/クリスマスと年越しの過ごし方【2024-2025】

明けましておめでとうございます。

¡Feliz año nuevo!

理科教育でドミニカ共和国に派遣されています、Sayiです。

2025年になりましたね!

2024年は人生で初めて丸々1年間外国に住んだ私ですが、2025年は日本に帰国する年になります。4月からは日本に戻り、再び教育現場に復帰すると考えると、なんだか少し嬉しい反面、頑張らねば!と思う年明けになりました。

2024年を漢字で振り返ると、「長」でした。

びっくりするくらい長い1年。年々1年を短く感じていましたが、全然終わらない1日、1週間、1ヶ月、1年。それだけたくさんの新しいことに出会い新鮮だったのでしょう。

でも長かった分、たくさんの新しい気づきが日常のいたるところにあることを知り、気持ち的にもスペイン語的にも大きく(?)成長した1年だと思います(知りません、思い込んでいます笑)!

さてそんな私の2025年の抱負は「もっとわがままに、もっと大胆に」です。

私のことを知っている人は、もっとわがままになるんかーい!

となるかと思いますが、貪欲に色々なことに挑戦し、後悔なく過ごしたいという思いでこの抱負にしました。したいこと、やりたいこと、行動にうつしていきます。

ということで早速ですが、やってきました。

年初め、2025年初国内旅行先に選んだのはドミニカ共和国の最高峰、「Pico Duarte(ピコ ドゥアルテ)です。3098m、山頂まで26kmのなかなかハードな山登りです。山小屋まで9時間、山小屋から山頂まで3時間の計12時間の登頂でした。ですが天候にも恵まれ、ツアーのメンバーにも恵まれ、日本人1人でも最高の旅を経験できました。くだりはなぜかトレラン(ランニング)での下山にも参加させてもらえ(?)6時間で地上へ。もう2度と登りませんが、とても素敵な経験になりました。

今年は本厄の年ですが、厄は自ら吹き飛ばしていく方向で頑張っていきたいと思います。

前振りが長くなりましたが、今回はそんな私が過ごしたドミニカ共和国でのクリスマスと年越しの様子を紹介したいと思います。

楽しんでもらえたら幸いです。

ドミニカ共和国で過ごすクリスマス

去年のクリスマスは任国外旅行に行っていたので、実質最初で最後のドミニカ共和国で過ごすクリスマスでした。冬休み中(12月14日〜1月6日)は国内の色々なところに出かけていた私ですが、クリスマスは予定をあけ、ホームステイ先のママと過ごす予定にしてありました。

ママと2人でピザパーティーの予定でドミニカ共和国のクリスマスから新年にかけてよく飲まれる「Ponche(ポンチェ)」という飲み物を買って準備していたのですが、前日にママの親友のお家のクリスマスパーティーに参加させてもらえることになりました。

買ったポンチェはクリスマス前に私の胃袋に消えていきました。とんでもなく甘いのですがクリーミーで美味しいです。アルコール入りはロン(ラム酒)を入れて飲むのですが、アルコールなしでも美味しく飲めます。伝え難い味なのですが、牛乳とコンデンスミルク、卵黄が原料でできています。少しお高めの飲み物なのですが本当に美味しいので、ドミニカ共和国のこの時期に来ることができる人は1杯試してもらえたら嬉しいです!でも甘さ的に1杯が限界なので色々な味を友達とシェアすることをお勧めします笑(ピスタチオ味が本当に美味しい!)。

さて、クリスマス当日はワンピースに身を包み、エレーナ(ママの友達)のお家へ。20時30分に移動し、エレーナの家族とご挨拶。9人家族のエレーナ、私とママで11人でのクリスマス会になりました。

食事はバイキング方式で、色々な料理が卓上に!

ドミニカ共和国ならではだったのはPasteles en hoja(パステレス エン オハ)バナナの葉に、潰した青バナナと挽く肉を包み、蒸し焼きした料理です。これはYuca(ジュカ:キャッサバ)版もあり、個人的にはこちらの方が好みでした。それからラザニアのバナナ版Pastelón de plátano maduro(パステロン デ プラタノ マドゥロ)があるのですが、これが私の最強にお気に入り!日本にないのが残念です。

豚肉がメインで、豚の丸焼きをカットしたものや七面鳥がドミニカ共和国ならではです。飲み物はビールやロンで、子どもたちはコーラや炭酸飲料でお祝いします。

乾杯の前にお祈りを唱える時間(Bendecir los alimentos ベンデシール ロス アリメントス)があってしっかりOración(オラシオン:祈り)をして会話に花を咲かせながら食事を楽しみます。もちろんバックミュージックはバチャータやメレンゲのクリスマスバージョンでした。踊ったり、歌ったり、話したり、気づけば25日の2:00ごろ帰宅しました。

25日は街は休日モード。いつもは騒がしい街も静かな感じでした。

ドミニカ共和国で過ごす年越し

ということで、クリスマスに引き続き初めての年越しです。クリスマスの時にエレーナから年越しもおいで、と声をかけてもらいエレーナの家族と新しい年を迎えました(ママの家族はアメリカや地方に散らばっていたので、家族の集まりがなく、親友のお家で過ごすことになりました)。

ママ曰く、クリスマスはお家だけれど、年越しはお家の人か、クラブやホテルなどで踊りながら迎えるパターンが多いそう。今回はより多くの人の普通「お家で年越し版」を楽しめることに。

今回は前日にママからの服装の確認が。『見すぼらしい服は持ってる?』

見すぼらしい服???なわけないよな、と詳しく聞くと「ropa de brillos」はスパンコールの服、つまり派手な服ということらしいです。実際にママに現物を見せられ、いやこんな全部スパンコールの服も、派手なミュールも持ってないだろ!協力隊やぞ!となり、大晦日の午前中に急遽買いに出かけました。

これも文化学習の1つです。さすがにもう着るかもわからないような派手な服を新品で買うのには気が引けたので、セカンドショップでお安く手に入れ、年越しパーティーに参戦しました。

日本は13時間早く年越しなので、日本の年越しタイムには日本の家族に電話をして、そのあとはいよいよ、ドミニカ共和国での年越しです。人生で一番スパンコールを身にまとい、キラキラの服で過ごした大晦日です。

エレーナのお家の年越しパーティーは自宅のベランダでBBQ!クリスマスの時よりも多くの人が駆けつけていました。大晦日中は踊ったりお酒を飲んだりしながら楽しく過ごし、30分前くらいからソワソワ。1分前からみんな立ち上がり、10秒前からカウントダウン。0時を迎えると街のいたる所で打ち上げ花火が上がり、それを尻目にみんなでハグして、挨拶して、12粒のブドウを食べて新年を迎えました。

びっくりしたのはこの花火がとっても低空なこと。ビルの合間で、「え!燃えちゃうんじゃない?!」って思うくらい低くて日本との違いに驚きました。でも日本と変わらず花火はとても綺麗でした。

そのあとはプエルトプラタ式?らしい新年の儀式を2つ体験させてもらえました。

1つ目はオイルを体に塗ること。年長者が持ってきた謎オイル(オイルに木の破片をつけてあるやつ:とってもいい匂い)を腕や首元、足などに塗り広げます。健康や幸せを願ってするんだとか。

2つ目は香炉の煙を浴びること。同じく年長者が香炉(アラジンの魔法のランプみたい)を持ってくるので、そこから出る煙を自分にかけるというもの。これはなんか、浅草寺にある常香炉みたいでなんか懐かしみを感じました。これを被るとより良くなるらしい。頭なら頭がより良くなるし、足なら足が良くなる的な。こちらはなんか、日本みたい!と感じて親近感が湧きました。

1年の幸せを願って、3時ごろまで楽しみ、家に帰って寝ました。目覚めたころにはお昼でしたが、1日は25日同様祝日のドミニカ共和国は昨日までの賑やかさが嘘のように静まりかえっていました。

2日から普通にお仕事のあるドミニカ共和国では束の間のお休みなのでしょう。

3日から6日までピコドゥアルテに行ってきた私は、最高の初日の出をピコドゥアルテの山小屋でドミニカ共和国人と見ました。最高の初日の出です。

2025年、きっと最高の1年になると思います。

してみせます。

1月7日から早速活動も始まりました。

残り2ヶ月と少し、自分にできることを頑張っていきます。

長くなりましたが、ここまで読んでくださった方に感謝いたします。

皆様の2025年も素敵な年になることを祈願して、今回の世界日記としたいと思います。

ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。

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