2025/07/17 Thu
文化 生活
小学校教育/ドミニカ共和国の食卓ー主食ー


ドミニカ共和国の人々も日本人のように主食として白米を食べます。パスタやパン、麺も食べます。日本との違いは主食の種類の多さです。
今回はドミニカ共和国の主食を紹介します。
家庭料理に多く使われる主食は調理用バナナや芋類です。私の周囲の家庭では白米よりもバナナや芋を食べる頻度のほうが多い印象があります。人々は朝昼夜、おやつにバナナを食べています。
ドミニカ共和国の人々は、茹でたバナナや芋をまとめてvivere(ビベレ)と呼びます。ご飯よりも手軽に準備でき、安価で栄養価も高いためドミニカ共和国の食卓に欠かせない存在です。


バナナ
日本人からしたらすべて色が違うだけの同じバナナに見えますが、ひとつひとつ種類が異なります。
写真の上2枚はプラタノと呼ばれます。黄プラタノと緑プラタノがあります。黄プラタノは熟したプラタノとも呼ばれます。どちらも生で食べるにはかたいので調理する必要があります。
中央2枚はギネオという種類です。バナノと呼ばれることもあります。黄ギネオは、いわゆるバナナです。生で食べます。日本人がバナナを食べるように、そのまま生で食べたりヨーグルトやスムージーに入れたりしますし、肉料理などのおかずの付け合わせとしても活躍します。
緑ギネオはかたいので、プラタノと同じく調理しないと食べることができません。よりかたいのはプラタノの方です。
プラタノも緑ギネオもかたく、手で皮を剝くことができないのでナイフを筋にはわせて剥きます。剥き終わるとナイフと手がべたべたになります。
下の左側の写真のバナナはルロという名前です。これも生で食べることができます。黄ギネオよりもこぶりのバナナです。
スーパーや、コルマド(地域の小さい商店)だけでなく、販売トラックからも買うことができます。
かなり安く、1リブラ(約0.5kg)18ペソ(約45円)で売られています。常温で保存できます。
切って茹でたり、茹でたものを潰してペースト状にしたり、揚げたりなどいろいろな食べ方があります。
芋よりも茹で時間が短くて済むため朝ごはんをさっと準備したいときにぴったりです。
おなかを下しているときにも良いそうです。大変便利な食材です。


芋類
次は芋類です。写真には載っていませんがじゃが芋も日常的に食べられています。
vivereに使われるのはジュカが多い印象です。日本ではキャッサバという名前で知られています。
とてもかたくて切るのが大変なのと、繊維が多いのが難点ですが、調理すると甘くてとてもおいしいお芋です。日本に売っているさつまいもより甘く感じます。
ジュカ粉というものも売っています。私は片栗粉の代わりとして使っています。
この国ではバタタと呼ばれているさつまいもは、大きくずっしりしています。
他にもニャメ、ジャウティアという芋もありますが、食堂のメニューや同僚のランチの様子を見ると、この国の人々が頻繁に使うのはじゃが芋、ジュカ、バタタなのだろうと思います。
芋類も、茹でたり、茹でたものを潰したり、揚げたりして食べます。
私がviviereの中で一番好きなのはジュカです。人生の中で食べた芋類のなかでも一番好きです。外食時に前菜メニューの中にジュカを見つけると必ず頼みます。ジュカコロッケやジュカフライ、ジュカ入りのエンパナーダ、ジュカボール(練ったジュカにチーズを入れて揚げたもの)など種類が豊富でいつどこで食べてもおいしいのです。
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