JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No.17 日本のお母さん、アンデスへ。未来のために今できること

¡Hola! エクアドル中央部、アンデス山脈の標高3200mに位置するカニャールで活動している松山亜紀です。私は廃棄物管理を担当するEMMAIPC-EP(総合衛生公社)で環境教育隊員として、地域の学校を巡回し、ゴミ分別や環境保護などをテーマに出前授業を行っています。

日本では中高生の娘が2人いますが、今、私は遠くアンデスの地で「お母さん目線」で環境教育に取り組んでいます。「母親だからできること」があると信じて、子供たちに寄り添いながら、より良い未来を一緒に考える毎日です。

【カニャールのお母さんたち】
カニャールにはインカの遺跡インガピルカがあり、先住民族が多く暮らす地域でもあります。三つ編みの髪、刺繍入りの民族衣装、布で物を背負う人々、キチュア語の看板など、伝統と多様な文化に彩られた風景は、まさに「アンデスらしさ」を感じさせてくれます。
標高3200mのこの土地では、じゃがいもやとうもろこしの栽培、家畜の放牧などが盛ん。食事は炭水化物中心で、日本人の私にはちょっと野菜が恋しくなることもあります。でも、ここのお母さんたちはとっても元気!農作業にマラソン、夜にはバスケットやフットサル、パーティーでは夜中まで踊り続けるパワフルさに、毎日驚かされています。

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【学校とお母さんの力】
エクアドルではイベントやお祭りがとても多く、そのたびにお母さんたちが大活躍!環境教育は家庭との連携がとても大切なので、私の活動にもお母さんたちの協力が欠かせません。
例えば、学校菜園づくりでは赤ちゃんを背負ってクワを持ち、素早く畑を整えてくれますし、リサイクルイベントでは廃材で作られたドレスのファッションショーを企画してくれます。どれもアイデア満載で、まるでアート作品のよう。展示会があればぜひ出展してほしいほどの力作ばかりです!

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【子どもたちとの日々】
子どもがかわいいのは世界共通!「¡Aki!」と声をかけながら走ってきてくれる子どもたち。愛情たっぷりに接してくれる彼らと過ごすことで、私もエネルギーをもらい、また頑張ろうと思えます。
娘たちの未来を想って始めた活動ですが、今ではすべての子どもたちが「自分の子ども」のように思えるようになりました。お母さんの愛は世界をつなぎ、より良い未来をつくってくれる――そう信じて、私は今日もアンデスの空の下で活動しています。
離れていても、母として、ひとりの女性として、自分らしく楽しみながら挑戦中です。

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