JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No.33 タイトル「一村一品から見る、エクアドルのフルーツの可能性」

Hola! みなさんこんにちは。エクアドルでコミュニテイ開発隊員として活動しています久保田夏帆です。
私は、エクアドルの首都から飛行機とバスで3時間ほどの場所に位置するカニャール県カニャール市という小さな街で活動しています。
配属先はカニャール市役所の社会経済開発課/生産強化ユニットという部門で、生活に困っている方や、町から離れている場所で暮らしている人たちの支援を行っています。
今日は私の活動についてみなさんに共有したいと思います。

みなさんは「一村一品」という言葉をご存じでしょうか?これは日本の大分県で始まった取り組みで、地域ごとに特色ある一つの特産品を作り、それを通じて地域の発展を図ることを目的としています。私もこの「一村一品」の考え方に従い、ここエクアドルでも地域ごとの特色を活かした商品を作り、女性の支援に貢献したいと考えました。
エクアドルにはたくさんの種類のフルーツが生産されています。中には日本では見る時ことができないものも。例えば、ババコ(パパイヤに似ていますが、味は甘酸っぱくてさわやか)やツナフルーツ(サボテンの実)、グラナディージャ(パッションフルーツの一種で、甘くて香り高い)などがあります。どれも日本では見られない珍しいフルーツです。

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左の写真:グラナディージャ     真ん中と右の写真:ツナフルーツ

私は、地域の女性グループの経済的支援を目的に、これらのフルーツに注目しました。フルーツは市場で非常に安価で取引される上にすぐに傷んでしまいます。そこで、このフルーツを使ってジャムを作り、付加価値を高めることで、農家や起業家の収入に貢献できるのではないかと考えました。現在は、各地域の女性グループとともに、フルーツを使ったジャム作りに挑戦しています。
まずは各コミュニティを訪問し、そこで採れるフルーツについてお話を伺いました。その中から、ジャムづくりに適していそうなものを選び、試作を重ねて完成させました。
今回作ったジャムの種類は、ツナ、オレンジ、レモン、そしてマシュアです。マシュアはフルーツではありませんが、アンデス原産の芋の一種です。

いつか、地域の女性たちが自分たちの手でレシピを開発し、商品として形にできるようになってほしいと思っています。
そして、その取り組みが経済的な自立や女性たちのエンパワメントへとつながっていけば嬉しいです。

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  上記写真:料理に使用したババコ

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