JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No.42 ¡Allí punlla! --- アンデスの大学で出会う多様な文化 ---

写真:インバブラ山(右)カヤンベ山(左奥)

¡Allí punlla! (キチュア語:先住民の言語で「おはようございます」)
エクアドル北部、コロンビアに近いインバブラ県ウルクキ市にある国立ヤチャイ技術大学で、青少年活動の隊員として活動している楠田恭子です。

大学に向かう道からは、富士山より高いインバブラ火山(4640m)や、白い雪をいただいたカヤンベ火山(5790m)など、雄大なアンデスの景色を眺めることができます。こんな絶景の中で、多様な文化に出会いながら日々活動しています。

◉アンデスの大学での活動
 大学での主な活動は、文化クラブ(美術、詩、ダンス、演劇など)の運営サポートや、文化イベントの企画・実施です。また日本語クラブの活動にも参加しています。エクアドルに来て驚いたことの1つは、日本から遠い国であるにもかかわらず、日本語や日本文化への関心がとても高いことでした。そこで折り紙コンテストや書き初め体験、書き初め展などのイベントを実施しました。初めて筆を持つ学生も多く、最初は戸惑った様子でしたが、真剣な表情で集中している学生の姿を見ると、文化を通して新しい交流が生まれていることを感じます。

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書き初め体験者のコメント:美しい道具の扱い方を学び、一筆一筆に集中することが素晴らしい体験で楽しかったです。

◉多様性の国エクアドル
 エクアドルは「赤道」という意味の国名から暑い国というイメージを持たれがちですが、私が住むシエラと呼ばれる山岳地域は湿気が少なく、一年中「常春」と呼ばれるほど過ごしやすい気候です。一方でコスタ(海岸地域)やアマゾン地域は蒸し暑い気候だそうです。

公用語はスペイン語ですが、国内には他にも14の言語があり白人系、混血系、先住民系、アフリカ系など、さまざまなルーツを持つ人々が暮らしています。地域ごとに異なるカラフルな民族衣装やダンスも魅力的で、大学では職員の制服のデザインも人種によって異なり、多様な文化が共存していることを感じます。

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写真:スレタという刺繍が有名な村の衣装と踊り

◉文化と誇りを大切に生きる
 普段一緒に活動している3人のうち、1人は先住民系、もう1人はアフリカ系、そして私は日本人です。私たちにとって毎日が異文化交流の場です。昼食をシェアして一緒に食べながらそれぞれの文化や生活について話す時間も楽しみの1つです。

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先住民系の同僚は芸術家で、自分のルーツをとても大切にし、誇りに思っています。2025年11月に首都のキトで「PAKTA PAKTA(みんな一緒に)」という展覧会を開催しました。香草で作った文字でキチュア語の言葉を表現した作品や、先住民の誇りである三つ編みをテーマにした作品などが展示され、芸術を通して先住民の歴史や文化を学ぶ貴重な機会となりました。

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自然や文化、そして自分たちのルーツを大切にして生きる人々の姿から、日々多くのことを学んでいます。残りの任期1年4ヶ月、エクアドルでの出会いや学びを大切にしながら、仲間と協力し、文化を通して人々がつながる場を広げていきたいと思います。

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