JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No.41 エクアドルで出会った5つの音楽リズム

はじめまして!武田梨瑠と申します。
エクアドルでヴァイオリニストおよび音楽教師として活動しています。現在は、子どもから大人までの特別な支援を必要とする方々にヴァイオリンやピアノなどの音楽を教えています。エクアドルで生活する中で感じるのは、歌や踊りが日常の中にあふれていること、そして音楽が人々の暮らしや文化と深く結びついているということです。地域ごとに異なるリズムがあり、それぞれの歴史や文化を映し出しています。
今回は、現在学んでいるエクアドル音楽の中から、代表するいくつかのリズムと、その代表的な曲を紹介したいと思います。

1.街と祭りの音楽

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パサカジェ(Pasacalle)はエクアドルでよく演奏されるリズムの一つで、「通りを歩く」という意味を持ちます。その名の通り、行進曲のようなリズムが特徴で、祭りやパレードなどで演奏されることが多い音楽です。代表的な曲としては、首都キトを歌った 「Chulla Quiteño」 が知られています。
アルバソ(Albazo)はスペイン語で「夜明け」を意味する alba に由来します。祭りのあと、朝方に演奏されることが多く、6/8拍子の軽快なリズムが特徴です。ギターやチャランゴ(南米などアンデス地方で使われる小型の楽器)で演奏され、人々が歌や踊りとともに楽しみます。アルバソの代表的な曲の一つとして 「Simiruco」 があります。

2.アンデスに根づく音楽

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サンフアニート(Sanjuanito)はアンデス地域の伝統的なリズムと踊りです。パサカジェがスペイン文化の影響を受けているのに対し、サンフアニートは先住民文化に由来すると言われています。祭りなどで人々が輪になって踊る姿を見ることができ、エクアドルを代表する民族的なリズムの一つです。代表的な曲として 「Pobre Corazón」 がよく知られています。
パシージョ(Pasillo)はエクアドルを代表する音楽ジャンルの一つで、「国民音楽」とも呼ばれています。3/4拍子のゆったりしたリズムと、どこか哀愁を感じさせる旋律が特徴です。19世紀ごろ、ヨーロッパのワルツの影響を受けながらアンデスの音楽文化と融合して発展しました。愛や別れ、故郷への思いを歌うことが多く、多くの人にとって身近な音楽です。代表曲として 「El Aguacate」 がよく知られており、私も大好きな曲です。

3.アフロ文化から生まれた音楽

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ボンバ(Bomba)は、エクアドル北部のアフロ・エクアドルのコミュニティで発展した音楽です。太鼓「ボンバ」を中心としたリズムが特徴で、歌や踊りとともに演奏されます。
この音楽にはアフリカのリズムの影響が見られ、アンデスの音楽とはまた異なるエネルギーを感じることができます。代表的な曲の一つとして 「La Caderona」 があります。

エクアドルで生活し、この国の多様な音楽文化に触れることは、私にとって貴重で大きな幸せです。これからも音楽を通して、この国の豊かな文化の魅力を学んでいきたいと思います!

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