JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No.2 コタカチの素敵な自然と伝統文化

こんにちは。インバブラ県のコタカチという町で、小学校教育隊員として活動しています美川沙央里と申します。私の住むコタカチは、山岳地域(シエラ)に位置しており、エクアドルの中でも先住民族が多く住む町です。今回は、私の街の素敵な所を3つ紹介します。

1つ目は、町から見える二つの山です。これらの山は夫婦と考えられており、Taita Imbabura(父なるインバブラ)とMama Cotacachi(母なるコタカチ)と呼ばれ、地元の人達にも親しまれています。また、インバブラ山の麓にはサンパブロ湖、コタカチ山の麓にはクイコチャ湖と、それぞれ美しい湖があります。特に、クイコチャ湖はカルデラ湖で、ぐるっと1周歩いて回れるように整備されているため、ハイキングやトレイルランのコースとしても人気です。

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2つ目に紹介するのは、コタカチの街です。コタカチは革製品の加工が有名で、メイン通りには、革製品を販売するお店が並びます。良質な皮のジャケットやカバン、アクセサリーなど、一度見たら欲しくなってしまうような物ばかりです。特に、週末は隣町のオタバロで開かれる土曜市(主に民芸品が売られています)と合わせて訪れる欧米からの観光客で賑わいます。また、コタカチは穏やかで静かな、とても住みやすい街であるため、退職した欧米人に人気の移住地になっています。そのため、町の人たちも外国人に対してとても親切で、私も快適に生活することができています。

3つ目は、お祭りです。先住民族が多く住むコタカチやオタバロで有名な祭りと言えば、6月末から始まるインティライミ(太陽のお祭り)です。コタカチでは、コミュニティごとに、笛の音に合わせて荒々しく足踏みをしながら町を練り歩きます。しかし、オタバロではバイオリンやギター、バンドリンなど様々な楽器で演奏する伝統的な音楽に合わせて、女性達が歌います。このように、地域によって音楽や楽器、伝統衣装も全く異なるため、それを比較するだけでもとても興味深いです。6月末(夏至)から始まるインティライミは、8月中旬まで各地で続きます。今年はほぼ毎週末、伝統衣装を着て、踊りに出かけました。そこには、いつも温かく迎えてくれる仲間達がいて、心から演奏や歌、踊りを楽しむ彼らを見ていると、私まで幸せな気持ちになります。

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インディヘナの人たちが受け継いできた素晴らしい伝統、文化、美しい自然を体験してみたい方は、ぜひコタカチやオタバロまで足をお運びください!

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