JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No.13 元協力隊員が繋げるエクアドル伝統産業

こんにちは。

エクアドルの古都クエンカの5S隊員の谷口晋です。普段は専門学校や企業で5SKAIZENTQMなどを推進しています。

1.パナマハットのこと

皆さん、東京オリンピックでエクアドル選手団が被っていた帽子の由来をご存じですか?実は、平成161次隊員としてエクアドルに派遣されていた協力隊OBの松下さんが現在ご活躍されているクエンカ市のK.Dorfzaun社製のパナマハットです。

動画はここから ☟

https://drive.google.com/file/d/1DQhFqkjCN5YuNmV0onNn1ZcZF9sHU-yz/view?usp=sharing

パナマハットはエクアドル産の天然トキヤ草の葉を細く裂いた紐を編んで作られる帽子で、その被り心地、美しさ、通気性から夏に欠かせないファッションアイテムとして、世界中の紳士、淑女に長年愛されてきました。

そのルーツは古代から、赤道付近に住むエクアドルの人々が被っていた、トキヤ草で編まれた帽子と言われています。

エクアドル伝統のパナマハットは、トキヤ草の栽培から、茹で、乾燥、編込、脱色、染色、成型、装飾に至る全工程が、現地の熟練職人達の手作業で作られており、201212月、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。

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2.松下さんとパナマハットの関わり

私たちの住むクエンカ市はこのパナマハットの一大生産地で、なかでも老舗中の老舗 K.Dorfzaun 社は、パナマハットを代表する一大メーカーとして、欧米を中心に多くの国々へパナマハットを輸出しています。松下さんは、これらの輸出業務に加え、環境配慮型の生産、フェアトレードの認証取得など企業の社会的責任を果たす活動で中心となって活躍され、その結果、同社の欧米市場における社会的な評価、市場価値の向上に繋がっています。

エクアドルの伝統産業が、協力隊OBの手で現在まで繋がり、更に未来へと可能性を広げていっていて嬉しい限りです。

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3.ご訪問のご案内

既に多くの協力隊員やJICA、大使館関係者が、松下さんご自身から、パナマ帽の歴史、製造工程などの説明を受けながら、工場見学をさせて頂いています。

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日時が合えば、ご対応していただけると思いますので、クエンカ市ご訪問の際は、是非ご検討ください。

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