2025/09/22 Mon
文化 活動
No. 29 標高2,500m アンデス地域のスポーツ

表紙:アドベンチャーレースのエクアドル大会でゴール直後の日本代表チームと
こんにちは!
エクアドルのクエンカ市の農業公社でマーケティング隊員として活動中の岩田です。
同市はエクアドル中南部のアンデス地域(標高:2,500m)にあります。赤道近くですが、暑すぎず、寒すぎず、年中過ごしやすいことから、数千人規模のアメリカ人の移住者がいます。
また、クエンカ市は18世紀頃に作られ、街並みの保存状態が良く現在まで残っているため、ユネスコの世界遺産に登録されており、街歩きも楽しいです。
但し、標高が高いので、こちらに到着して暫くは坂道など歩くと息切れし易く、順応するまでかなり時間がかかりました。
写真:クエンカ中心街(昼) 写真:クエンカ中心街(夜)

ここクエンカは、比較的治安がよく、屋外でスポーツをする光景をよく目にします。
サッカー、エクアバレー(エクアドルで発展した3人制のバレーボール)が盛んですが、川沿いにはシクロビア(自転車専用道路)や歩行者専用道路も整備されており、特に休日には多くの人が自転車やランニングに親しんでいます。
マラソン大会も頻繁に開催されており、私もこちらで10kmのレースに2回参加しました。
高地で、且つ坂道が多く、走っている最中は苦しいですが、ゴール後の達成感は大きいです。
また、昨年12月にはクエンカでアドベンチャーレースの世界大会も開催されました。
同大会には日本からも「チームイーストウインド」が参加をされ、現地で私も応援しました。
写真:シクロビア(自転車専用道路) 写真:クエンカ市でのマラソン大会

このようにスポーツが盛んな街なので、自身の活動先の農業公社でも、スポーツに関連したマーケティング活動をできないか検討してきました。
結果、県が主催するスポーツイベントに自社が協賛することが決まりました。
現在は自社直営店のターゲット顧客層(中高所得者層)への幅広い認知と自社への新規来店を狙い、同ターゲット層の参加が見込まれるマラソンや自転車レース等で、レース後に自社が取扱う地元のフルーツやパンを参加者へ無償提供しています。
自社が取扱う野菜・果物は虫の少ない地元・アンデス高地で生産されており、無農薬・減農薬のものが多く、化学肥料も減らす努力がされています。これらを地元農家から適正価格で購入しているため、他社より多少値段は高いですが、栄養価が高く、安全です。
(実は日本で販売される冷凍ブロッコリーの約40%はエクアドル産で、農薬使用が少ないことに定評があります。エクアドルには品質の良い野菜・果物が豊富に有ります。)
まだまだ知名度の低い自社と自社製品の販売拡大のため、ニーズのある顧客を開拓し、顧客満足と中小規模農家の所得改善の双方を満たす活動を目指して、今後も活動していきます。
写真:スポーツイベントでの食品配布

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