JICA海外協力隊の世界日記

エジプト便り

【日本式教育をエジプトに!♯2】日本人のいない学校をまわる巡回活動

エジプトには現在、約60校を超えるEJSEgypt Japan School)があります。

EJSでは、協調性社会性の育成を大事にする日本式教育を取り入れた教育活動が展開されています。

【EJS分科会】日本式教育をエジプトに!概要と職種紹介(概要はこちら)

60校を超える学校が開校されているEJSですが、EJSで活動している隊員は7名しかいません。隊員とは別に日本人の元校長先生が十数人活動していますが、日本人がいないEJSは地方を中心にまだたくさんあります。私たちEJS分科会は、そのような学校に赴き、日本文化講座環境教育講座を行っています。

先生たち・子どもたちとの生の関わりを通して、”自分たちは日本式の学校にいるんだ”と実感してもらうことも大きな目的の1つです。今回は、4月に行われたHurghada校での巡回活動の様子をお送りします。

首都カイロから飛行機で約1時間。今回の巡回先のHurghadaは、紅海をのぞむエジプト有数のリゾート地です。このような場所にもEJSがあります。1人の隊員の配属校の元校長がここに異動したことでできた繋がりでした。

2日間で100分の授業を計4回行ったほか、昼休みは子どもたちと校庭で遊んだり、放課後は先生たちの直近の悩みごとの相談を受けたり、短い期間の中でできることを精一杯行いました。

① 日本文化講座

子どもたちは、日本にまつわるクイズを楽しんだり、日本語ブックでひらがなを書いて読んでみたり、習字で自分の名前を書いたり、折り紙で兜を折ったり、、、と100分の授業を楽しみきりました。エジプトの子どもたちにとって、普段関わることのない日本人たちが7人も自分の教室に来て、各グループに1人ついて一緒に活動することは非常に貴重な機会です。少し緊張しながらも、目をキラキラさせて取り組む子どもたちの様子は、私たちにとっても嬉しいものでした。

また、日本クイズの中で、EJSの特色である「TOKKATSU」について子どもたちに尋ねると、

「TOKKATSUの学級会では、自分の意見を言うことだけじゃなくて、他の人の意見を聞くことを学んでいるよ」

清掃活動は、1人だと時間がかかるけど、みんなで協力して取り組んでいるから素早くできるよ」

普段の授業でも、グループ活動の時間があるからみんなで話し合っているよ」

といった言葉がありました。首都から離れ、日本人のいない学校においても、現地の先生たちを中心に、確かにTOKKATSUの精神が根付いていることを確信しました。

② 環境教育講座

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環境教育隊員2名を中心に、環境×日本文化の講座も行いました。家庭で出るペットボトルのごみを再利用し、日本の夏の象徴である風鈴を、子どもたちと一緒に作りました。

風鈴の短冊部分には、自分の名前を日本語で書きました。エジプトには縦書き文化がないので少し苦戦している子どももいましたが頑張りました。ただ“書く”だけでも文化の違いを感じます。私たちもアラビア語の語学学習が始まったとき、右から書く・読むことに慣れなかったことを思い出しました。

また、活動前に3Rの説明をしていたためか、子どもたちもそれを意識しながら制作することができました。ペットボトルの使わなかった部分をグループのゴミ箱代わりに使うなど、この講座の意義を感じた子どもも多くいました。小さい事柄ですが、一人一人の意識が少しでも変わっていけば、エジプトのゴミ問題も少しずつ改善されるのではないかと思います。

③ まとめ

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Hurghada校の先生たち・子どもたちは非常に温かく迎えてくれました。先生たちも、子どもたちが楽しんでいる様子を見て「私もやってみたい!」と挑戦していました。子どもたちは、「もう来ないの?」「次はいつ来るの?」と帰るのを寂しがっていました。

日本式教育を取り入れたEJSは、来年度も多くの学校が新たに開校し、100校を超える予定です。そこで働く先生たちや通わせる保護者の多くが、日本式教育や日本そのものに期待希望をもっています。こうした中で、私たち隊員がより多くの学校で草の根レベル子どもたち・先生たちとの良い関わりをもち続けることが大事なことだと、今回の訪問を通して改めて感じました。

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