JICA海外協力隊の世界日記

フィジー便り

理学療法士隊員 / フィジーで広島の大学生を対象に スタディツアーを開催しました!

少し前の話になりますが、今年の3月、私の母校・広島国際大学の学生たちをフィジーに招いて、スタディーツアーを開催しました。ツアーには、広島国際大学の学生のほかに、私のゼミを担当していた准教授、そして他大学からも学生1名が参加してくれました。

参加してくれた学生のほとんどが、今回が初めての海外経験。そんなみなさんに、フィジーの観光地だけでなく、実際にこの国で暮らす人たちとの交流を通して「リアルなフィジーの暮らし」や、フィジーならではの文化・価値観を体感してもらうこと。そして、JICA海外協力隊としてさまざまな分野で活動する仲間たちとの関わりを通じて、視野をぐっと広げてもらうことを目的に、約1週間のプログラムを実施しました。

異文化に触れること、価値観の違いを知ること、そして何より、フィジーの人たちとのあたたかいふれあいや、日本での生活ではなかなか出会うことのない、異なる業界で活躍する熱い想いを持った日本人との出会いなど、人とのつながりに焦点を当てた今回のツアー。私だけでなく、参加してくれた学生さんたちにとっても、とても刺激的で学びの多い時間になったようです。

今回のスタディーツアーには、私自身を含め、普段は医療や福祉を中心に学んでいる学生さんがほとんどでしたが、このツアーを通して社会や環境、国際支援など、より広い視点から学ぶ機会となりました。

スタディツアーの前後にツアー参加者に行ったアンケートでは、「途上国」や「フィジー」に対する印象が、ネガティブなものから、ポジティブで具体的なものへと大きく変化していました。また、「幸せ」についての考え方も、より自分の言葉で表現する学生が増え、価値観の広がりを感じることができました。

「勉強の意欲が高まった」「もっといろんな国を見てみたくなった」などのコメントを書いてくれた学生さんもいて、ツアーが参加者一人ひとりにとって、意味のある時間になったのではないかな?と思えました。

今回スタディーツアーを企画したのは、私自身が大学時代に東ティモールでJICA海外協力隊として活動していた先輩のスタディーツアーに参加し、大きな影響を受けた経験があったからです。初めて「途上国」と言われる国を訪れ、現地の人々や協力隊の方々と出会ったあの経験が、今の私をフィジーでの活動へと導いてくれました。

今回のツアーが、参加してくれた学生さんたちにとって、将来の何かの光になることを願っています。そして、もしかすると、彼らと出会ったフィジーの人たちや協力隊員たちにも、何かしらの変化が生まれているのかもしれません。誰よりも、ツアーの企画・実行する上で私が色々な面で大きく成長させていただいたように思います。

スタディーツアーに参加してくれた皆さん、そして今回のツアーの実施にあたり支えてくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます

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