JICA海外協力隊の世界日記

フィジー便り

家畜飼育隊員/その豚肉、いったいどこから?

フィジー 家畜飼育・飼料作物隊員のJunです

農業試験場で、肉牛と家畜人工授精に関する活動を行っています

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今回はフィジーの豚肉事情についてご紹介します。

 

 

フィジーのスーパーでは豚肉や豚肉を使った加工品(ハム・ベーコン等)をあまり見かけません。

首都から離れた私の住む町では、お肉屋さんで冷凍の豚のブロック肉や輸入のベーコンを購入することはできますが、取り扱いは極わずかです。

ここフィジーの宗教の構成*は、キリスト教52.9%、ヒンドゥー教38.2%、イスラム教7.8%であり、宗教上の理由から需要が少ないものと推測します。

*出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/fiji/data.html



 

 

ただ、私の同僚や訪問先の農場の方は豚肉を食べられる方が多く、時々豚肉料理を振舞ってくださることがあります。そんな時、

「どこで手に入れたの?」と聞くと、決まって答えは「捕まえたよ~!!」です。

「え?どうやって??」と聞くと、答えは「犬で追いかけた」か「罠にかかった」でした。

「えぇっ!?」

 

 

同僚曰く、自然豊かな地域では野生の豚が生息しているそうです。降雨の後、木から落ちた果物を食べに豚が民家に近寄ってくることが多いらしく、豚の足跡を見つけたら罠を設置。その後は朝昼晩と確認に行き、罠にかかっていたら近所の人たちで分け合って食べるそうです。

WildPork.jpg

今回の獲物は小ぶりだったそうです。ふとオフィスの流し台を使おうとすると、豚やヤギの足が....!なんてこともしばしば。

 

また、ビレッジ(集落)などでは、木枠の中で豚が飼われていることもあります。

こちらは残飯やふすま(小麦の外皮)などを与えて肥育しているようで、幹線道路沿いで見かけることもあります。

PigShed.jpg

川沿いに作られた豚小屋。左側に子豚が2頭います。

BoiledPork.jpg

食べ方は、じっくりと煮込んだ後、各々チリと塩で味付けしながら食べるのがフィジー流。

 

 

 

ちなみに日本のスーパーでは ”SPF*豚”という言葉を目にすることがあるかと思います。

豚は伝染病にかかりやすい動物なので、徹底的に衛生管理された環境で飼育することが当たり前と思っていましたが、それとは大違いですね。

 

まさか自分が野生の豚を食べることになるとは想像してもいませんでしたが、今では犬と豚の鳴き声が同時に聞こえてくると、「今日は誰かの食卓がにぎやかになるのかもしれないな」と思うようになりました。

 

 

それでは、Moce !

(モゼ:Goodbye

 

Jun/家畜飼育・飼料作物】

 

 

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*SPFとはSpecific Pathogen Freeの略で「特定の病原体をもっていない」という意味です。

豚舎は徹底的に衛生管理されており、飼養管理する人は豚舎に入る前にシャワーを浴びたり服を着替えたりする必要があります。

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