JICA海外協力隊の世界日記

フィジー便り

フィジーの根菜類を利用した食品加工の取り組み(1年目の振り返り)

Bula!
農業系の研究所(農業水路省・コロニビア試験場)で、"農産物加工"の活動をしている小方です。気づけば派遣からもうすぐ1年となります。この節目に、特に印象に残っている活動を振り返ってみたいと思います。

フィジーの主食と課題について

フィジーではキャッサバやタロイモなどの根菜類が主食として広く食べられています。マーケットにも沢山に並んでおり、日常的に手に入るとても身近な食材です。一方で、これらは収穫量が多い時期などには消費しきれず、一部が廃棄されてしまうという課題もあります。こうした背景から、これらの農産物をより長く・より価値のある形で活用することを目的に、新規食品の開発に取り組みました。

キャッサバ粉入りパンケーキの開発

まず取り組んだのは、キャッサバ粉を活用したパンケーキです。小麦粉の一部をキャッサバ粉に置き換えたパンケーキミックスを試作し、配合や作成方法の検討を重ねました。最終的には、小麦粉の50%をキャッサバ粉に置き換えた配合に決定しました。焼き上がりは、小麦粉のみのものと比べてもちもちとした食感が特徴です。 また、輸入品である小麦粉の使用量を減らし、地元産の農産物を活用できるコンセプトも、同僚から好評を得ることができました。

芋けんぴの提案と開発

次に取り組んだのは、サツマイモの加工です。フィジーでもサツマイモは一般的に食べられていますが、高温多湿な気候の影響で傷みやすいという課題があります。そこで、保存性を高めた加工品として芋けんぴを提案しました。油であげてそれを砂糖でコーティングするといったシンプルな加工ですが、保存性が高くて美味しいものができたため研究所の同僚にも好評でした。今後は、ワークショップなどで加工方法の普及を行っていきたいと考えています。

学生さんたちとの交流とフィードバック

私の活動先にJENESYS2025派遣プログラムの学生さんたちが視察に来られました。フィジーの農産物や私の活動内容について紹介し、実際に芋けんぴの試食もしてもらいました。たくさんの質問や試作品へのフィードバックをいただき、とても楽しい時間となりました。特に芋けんぴは好評で、開発者としてとても嬉しい経験でした。

おわりに

この1年は、現地の農産物と向き合いながら、加工技術の視点で試行錯誤をしてきました。まだまだ課題はありますが、地域の素材を活かした食品づくりを通して、少しでもフィジーに貢献できるよう取り組んでいきたいと思います。

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