2025/03/11 Tue
小学校 文化 生活
ガボンの小学校の様子①


こんにちは!小学校教育隊員のかなこです。
私は現在、ガボンの首都リーブルビル市内の小学校で活動しています。現在活動している学校は、活動が始まってから2校目となる学校です。
今回から数回に分けて、私の活動校2校から見えた、ガボンの小学校の様子を紹介します。
ガボンの小学校の基本情報
ガボンの学校は、小学校が5年間、中学校が4年間、高校が3年間という仕組みになっています。
新学期は9月からですが、日本のような入学式はありません。初めの数週間は、登録などが済んでいない家庭も多く、子どもたちの出席はまばらでした。
留年制度があり、年度末のテストに合格できないと進学することができません。そのため、同じ学年でも年齢はバラバラです。
日本と同じく、ガボンも小学校からが義務教育です。就学率はそこまで低くはないものの、様々な理由から、中学生くらいの年齢になって初めて学校に通う子もいて、小学校1年生の中にとても背の高い子が混じって勉強しています。子どもたちは年齢の違いを気にしたり、からかったりすることもなく、仲良く楽しそうに勉強しているのが素敵だなと感じました。


教室の中の環境は?
≪ 机と椅子 ≫
学校で使われている机と椅子は、上の写真のように繋がっているタイプです。高学年の教室には、少し高さのあるタイプのものが使われていることもありますが、形は基本的に同じです。
1つの机&椅子を、基本的には2人で使いますが、足りない教室では3人で使っています。
ガボンの低学年(特に1年生)の子どもたちは、日常的にチョークを使って字を書きます。基本的には各自が持っている小さな黒板に書くのですが、持っていなかったり、書く場所がなくなったりしたときは、机の上に書いています。
初めは「机にそのまま!」とかなり驚きました。
≪ 窓 ≫
窓には窓ガラスはついていません。
そのため、授業中に鳥が飛んでくることもしばしば。子どもたちは慣れているだろうと思ったらそうでもなく、「わぁ!」とうれしそうです。
大雨の日には、跳ねた雨水が入ってくるので少し困ります。
1校目の活動校は、窓の範囲が広く教室内が明るかったですが(写真上:3年生教室)、2校目は窓が上の方だけしかありません(写真下)。
しかも、広い教室に蛍光灯が3本(しかも使えるのは2本)しか付いていないので、天気が悪い日の教室内は電気がついていてもとても暗いです。


≪ 冷房設備 ≫
常夏のガボンですが、多くの学校には冷房設備はついていません。
そんな中、1校目の活動校には、珍しく大きな扇風機が2台天井についていました。この学校は小さな学校のため、各教室もそれほど広くなく、扇風機が2台もあれば風が十分いきわたって気持ちよかったです。
それでは今回はここまで。ガボンの小学校の様子が少しイメージできたでしょうか?
続きは②でお話しします!
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