JICA海外協力隊の世界日記

ガボン便り

ガボンの小学校の様子①

こんにちは!小学校教育隊員のかなこです。

私は現在、ガボンの首都リーブルビル市内の小学校で活動しています。現在活動している学校は、活動が始まってから2校目となる学校です。

今回から数回に分けて、私の活動校2校から見えた、ガボンの小学校の様子を紹介します。


ガボンの小学校の基本情報

ガボンの学校は、小学校が5年間、中学校が4年間、高校が3年間という仕組みになっています。

新学期は9月からですが、日本のような入学式はありません。初めの数週間は、登録などが済んでいない家庭も多く、子どもたちの出席はまばらでした。

留年制度があり、年度末のテストに合格できないと進学することができません。そのため、同じ学年でも年齢はバラバラです。

日本と同じく、ガボンも小学校からが義務教育です。就学率はそこまで低くはないものの、様々な理由から、中学生くらいの年齢になって初めて学校に通う子もいて、小学校1年生の中にとても背の高い子が混じって勉強しています。子どもたちは年齢の違いを気にしたり、からかったりすることもなく、仲良く楽しそうに勉強しているのが素敵だなと感じました。

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教室の中の環境は?

≪ 机と椅子 ≫ 

学校で使われている机と椅子は、上の写真のように繋がっているタイプです。高学年の教室には、少し高さのあるタイプのものが使われていることもありますが、形は基本的に同じです。

1つの机&椅子を、基本的には2人で使いますが、足りない教室では3人で使っています。

ガボンの低学年(特に1年生)の子どもたちは、日常的にチョークを使って字を書きます。基本的には各自が持っている小さな黒板に書くのですが、持っていなかったり、書く場所がなくなったりしたときは、机の上に書いています。

初めは「机にそのまま!」とかなり驚きました。

≪ 窓 ≫

窓には窓ガラスはついていません。

そのため、授業中に鳥が飛んでくることもしばしば。子どもたちは慣れているだろうと思ったらそうでもなく、「わぁ!」とうれしそうです。

大雨の日には、跳ねた雨水が入ってくるので少し困ります。

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1校目の活動校は、窓の範囲が広く教室内が明るかったですが(写真上:3年生教室)、2校目は窓が上の方だけしかありません(写真下)。

しかも、広い教室に蛍光灯が3本(しかも使えるのは2本)しか付いていないので、天気が悪い日の教室内は電気がついていてもとても暗いです。

≪ 冷房設備 ≫

常夏のガボンですが、多くの学校には冷房設備はついていません。

そんな中、1校目の活動校には、珍しく大きな扇風機が2台天井についていました。この学校は小さな学校のため、各教室もそれほど広くなく、扇風機が2台もあれば風が十分いきわたって気持ちよかったです。


それでは今回はここまで。ガボンの小学校の様子が少しイメージできたでしょうか?

続きは②でお話しします!

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