JICA海外協力隊の世界日記

ガーナ便り

KAIZEN大会④ ~大会当日編~

Me ma mo aha!(Twi語で皆さんこんにちは)

迎えた4月末、KAIZEN大会当日。

JICAガーナ事務所の所長や、任地Mampongの市長、Ashanti州の中小企業支援担当のオフィサーが来た他、集まるか心配していた一般の参加者も200人を超え、始まる前から立見の人が出る程の盛況ぶり。

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またラジオ出演以降、仲良くなったScarp RADIOOzwaldが大会のMCを引き受けてくれたおかげで進行もばっちり。

各ゲストからの挨拶が終わって、いよいよ発表がスタート。

今回登場したのは以下の5社。

・プリントショップ

・キャッサバ加工

・ハーバル薬局

・仕立て屋①

・仕立て屋②

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Before/Afterの写真を使って、KAIZENに取り組む前は何が問題だったか、何を変えてどんな効果があったかについて、持ち時間15分の中で1社ずつ説明をしていく。そんな内容を少し紹介!

「手が棚に届く位置に変わってる!」

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「ハサミが必要な本数、きれいに並んでる!」

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どの企業もお金を掛けずに小さな工夫とアイデアで、使いやすい職場を作れているのが素晴らしい。これこそまさに“KAIZEN”。自分も一緒に活動してきたので内容は全部知っていたけど、改めてみんな頑張ってきたんだなと、しみじみしながら発表に聞き入る。

全ての発表が終わり全員がKAIZEN活動に取り組んだ証明書を受け取り、ついに結果発表。

優勝は、、、

Mort Jen Fashion and Training Centre!

名前が呼ばれた瞬間、一瞬静まり返った後、スタッフの人は歓声を上げて大盛り上がり。オーナーのJeniferが前に呼ばれてJICAガーナ事務所の鈴木所長からトロフィーを受け取り記念撮影が行われる。

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実は、優勝したJeniferは学校には通ったことがない。その為か、英語でコミュニケーションが難しく、こちらが伝えようとした意図がなかなか伝わらない。けど、絵やグラフを使って説明したり、同僚に通訳をしてもらったりする内に、スイッチが入り最終的に一番の成果を上げてくれた。

今回感じたのは言葉の壁。

KAIZENや企業支援に関わる情報は全て英語で書かれている。その為、英語が分からなかったり、そもそもスマホなどの端末を持っていなかったりすると、その情報にアクセスすることが出来ない。けど、今回の様に現地語を介して伝えることで、どんな小さな規模のビジネスにもKAIZENの内容は通じるし、ビジネスを発展させていくことが出来ることが分かった。

これは、大きな発見だと思う。

大会終了後のアンケートを見てみると、「自分も真似してやってみたい!」「KAIZENについて教えてくれ」など、参加者から前向きな言葉が並ぶ。

どの企業もエンジンがかかるまでは時間がかかったけど、当日は素晴らしい発表をしてくれて、イベントとしてはきっと大成功。

KAIZENがマンポンで広がっていくことを願って。

みんなお疲れ様!

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