2026/04/01 Wed
イベント 文化
★AGOTIME KENTE FESTIVAL2025★

西アフリカ、赤道付近の活気溢れる国、ガーナよりこんにちは!
今回は、オシャレ好きなガーナ人が、特別な日に着用する”最高級の手織りのガーニアンファブリック”、その名も「ケンテ」!についてご紹介したいと思います!ケンテも地域や民族により、「○○ケンテ」と呼称されるのですが、私の任地エウェ族が身に纏うエウェケンテの生産地である場所から、フェスティバルの模様をともにお届けしたいと思います!
開催地は、ガーナ南東部に位置するボルタ州の州都から車で走ること約45分、Agotime Kpetoe(アゴティメペトエ)という場所です。
いよいよパレードが始まりました!!
村のチーフ(村の首長)やクイーンマザー(女性の名誉リーダー)たちが、鮮やかな美しい色のケンテを身に纏いながら、厳かな様子で歩を進めています。まさに、ボディーガードのごとく、彼ら・彼女たちの傍には、お付きの人が傘を差しながら、強い日差しから守っています。女性たちは、多様な柄のケンテが入った何やら大きいバケツのようなものを頭に乗せながら行進しています。女性たちのケンテはとても素敵でした!彼女たちの胸元や腕に描かれている白のまるい模様も、ボルタ州のエウェ族のお祭りでは、必ず見かけます。いったい、どんな意味が込められてるのか気になります~。
何やら踊りが始まりました‼
女性たちが白のハンカチを両手に持ちながら振り回す伝統ダンス「BorBorBor(ボボボ)」。全力で豪快に腰をフリフリ…音楽に合わせて高速スピンさせるその腰振りには思わず口が開いてしまいそうに!
結婚式でも、花嫁さんの登場シーンには、必ず披露されるくらい、ここエウェ族の人々は、おめでたい時にはいつでもどこでも、このボボボのダンス行進から始まるのです。これぞまさに、エウェ族女性の代名詞!



こちらは、幸運にもケンテを実際に手織りしている様子を見学した時の写真です。
実は、ここガーナでは、ケンテ織りは男性が従事していることのほうが多いのです。力仕事だからでしょうか…?
日本で手織りと聞くと、女性が多いイメージではないですか?こういった違いも面白いと感じつつ、職人技というべき、目の前の光景に見とれてしまいました…
数色の糸を素早く右から左へ、左から右へと手繰り寄せ、そして同時に足でペダルを踏みながら、繊細に織る姿は、まさに、名の通り職人でした。こちらには、どういった順番やタイミングで色や模様を変えるのか、また、いつペダルを踏めばよいのか…?など聞きたいことがたくさんでした…(笑)
そんな「ハテナ」を浮かばせながらも、同時に、おそらく何世代にもわたり受け継がれてきた伝統、アゴティメペトエの手織りとして、エウェケンテを織ることへの誇り… そんな彼らの自信と情熱…を語る背中でもありました。
ケンテはわりと高額なのですが、職人さんの地道な努力と結晶がつまった作品だと知れば、お金を出して購入する価値は大いにあります。ガーナでケンテに出会った際には、ぜひ手織りのシーンの見学もしてみてくださいね!
エウェケンテの特徴
エウェ・ケンテ(Ewe Kente) は、主に ガーナのボルタ地方、さらに トーゴやベナンの一部に住む エウェ族 が織る独特のケンテ布を指します。より広く知られている アシャンティ(アサンテ)のケンテ と共通点もありますが、エウェ・ケンテにはいくつかの重要な違いがあります。エウェ・ケンテは、伝統的にエウェの織工(主に男性)が 横型の狭い織機 を使って手織りする織物です。布は幅約10センチほどの細長い布地をいくつも織り、それらを縫い合わせて大きな布に仕立てます。
アシャンティケンテとの違いを見ていきましょう!
より幾何学的で抽象的かつ明るく大胆な色合いのアシャンティケンテと比較し、エウェケンテは、人物・シンボル・物語的なモチーフを多く描き、落ち着いた土っぽい色合いが多いです。(鮮やかな色もあります)文化的象徴性としては、アシャンティケンテが主に王族や階級性を象徴するのに対し、しばしばことわざ・日常生活・道徳的な教訓を反映することがあります。結婚式、お祭り(11月第一土曜日に行われるボルタ州南部の「ホベチョチョ祭り」など)、葬儀などで着用されるそうです。





上の写真は、エウェケンテの写真になります。こちらは、エウェケンテの中でも、鮮やかな色とデザインになります。
いかがでしょう?ガーナのお祭りに足を運びたくなってきましたでしょうか~?
ガーナのお祭りでは、必ずと言っていいほど、地域・コミュニティごとに異なる様々なケンテを観ることができます。
そして、何より外国人の立場からすると、「ガーナのお国柄、国民性を垣間見ることができる」ように感じます。
そして、それは時に、「魅力」的に映ります。
お祭りを通して感じる異文化の魅力
その国の伝統や風情、歴史や文化を知ることのできる良い機会になると同時に、わが国日本のそれについても振り返るきっかけになるのではないでしょうか?
何より、”外国人”として異国の土地に身を置くことは、”自分の視野を広げてくれる”、知らなかった世界に足を踏み入れることで、”世界の多様さや面白さを体験”であり、それは時の経過とともに、いつの日にか、”自身の生き方に対する価値観にも影響を与えてくれる”気がします。
そんな経験ができるのも、2年間も現地の人と近い距離で暮らしながら交流できる「協力隊」ならではの経験かもしれません。

日本から約1日、24時間のフライト。時差は日本のマイナス9時間。というとーっても遠い場所ですが、
陽気で活気にあふれた人々がいつでも笑顔で迎えてくれ、あなたを待っています!ぜひ、ガーナへ訪れてみてくださいね!
ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございました。
ガーナの歴史や文化を語るうえで欠かせない、コミュニティという村の共同体。そこには「チーフ」「クイーンマザー」というトラディショナルリーダーが存在します。ここに、女性リーダーについて少しご紹介します。
★★★★★参考情報(クイーンマザー)★★★★★
ガーナにおける「クイーンマザー」の地位は広く理解されていますが、その機能と歴史的背景は民族グループによって大きく異なります。この役割は、母系制度の親族関係に深く根差した権力を持つ、アカン族、特にアシャンティ族と最も有名に関連付けられています。しかし、父系社会であるエウェ族にとって、正式な伝統的「クイーンマザー」の役割は同じようには存在しませんでした。
クイーンマザーは、ママ(Mama)、あるいは最高位の場合はママガ(Mamaga)として知られ、伝統的な階層の中で強力で尊敬される地位を占めています。その称号にかかわらず、彼女は必ずしも「首長の妻」であるとは限りません。
主な役割として、
女性のリーダー: クイーンマザーは、コミュニティ内のすべての女性の伝統的なリーダーです。女性の福祉を擁護し、女性間の紛争を解決し、女性のエンパワーメント、教育、健康に関連する取り組みを推進します。
首長の顧問: クイーンマザーの最も重要な役割の一つは、首長の主要な助言者(アドバイザー)を務めることです。彼女は自身の知恵や、伝統、歴史、日常生活の事柄に関する知識に基づき、地域社会の諸問題について指導を行います。首長は重要な決定を下す際、彼女に相談することが期待されています。
伝統の守護者: クイーンマザーはしばしば「王室の系譜学者」であり、その家系やコミュニティの歴史と伝統の宝庫としての役割を担います。この知識は、文化的アイデンティティと継続性を維持するために不可欠です。
新首長の選出: 多くのエウェのコミュニティでは、新しい首長を選出し指名する際に、クイーンマザーが中心的な役割を果たします。王族の血統に関する彼女の知識と、候補者の人格を見極める知恵は、このプロセスにおいて極めて重要です。
彼女たちは「コミュニティの社会福祉官」として機能し、管轄内の女性と子供たちの福祉を監督します。また、福祉活動を支援するために、国連児童基金(UNICEF)などの国内および国際機関との連絡役も務めます。
社会福祉の義務に加えて、彼女たちはコミュニティ開発を促進する上で不可欠な役割を果たします。彼女たちは女性を動員して開発プロジェクトを支援し、水、電気、学校などの社会施設の設置を働きかけます。現代のクイーンマザーは、自身の教育と個人的なスキルを活用して、女性が経済的自立を達成するための収入創出活動を動員し、信用制度を開始します。これらの努力は、貧困、教育の欠如、早期結婚といった問題に対処します。現代のクイーンマザーの重要な機能は、紛争解決です。彼女たちは、夫婦間や家族間の紛争から土地関連の問題まで、さまざまな紛争の仲介役を務めます。女性は、社交的で協調的で、合意に基づく意思決定に傾倒するなど、紛争解決に不可欠な特性を持っていると見なされることが多いです。
その歴史的起源にかかわらず、この女性指導者の再興は、男女のバランスを回復し、コミュニティの改善のために女性の指導力を活用しようとする意識的な努力を意味します。それは、伝統的な制度が過去に縛られることなく、現在直面する課題と機会に対処するために再想像され、再利用され、現代のガーナ社会における関連性を継続的に確保できることを証明する、深遠な文化的レジリエンスを示しています。
本質的に、エウェ文化における首長とクイーンマザーは、統治において男女両方の声が確実に反映されるようにする「男女二元的なリーダーシップ・システム」を形成しています。首長がコミュニティの「表の顔」であるのに対し、クイーンマザーは舞台裏で大きな影響力を持ち、コミュニティの社会的結びつきを強固に保ち、女性の声が確実に届くようにする役割を担っています。
参考:「An Ethnological Analysis of the Queen Mother Role Among the Ewe People of Ghana」
Google. (2025). Gemini [生成 AI]. https://gemini.google.com
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上記太字で示しているように、私の配属先であるNGO「Global Action for Women Empowerment(GLOWA)」の創立者である女性は、2016年にオチ州(ボルタ州北の方角に隣接し、エウェ族が暮らす州でもある。GLOWAの活動領域のひとつでもある。)の彼女の故郷において、クイーンマザーの称号を得た女性です。配属先は、すでに1999年に創立されていましたが、その名の通り、女性や女児に焦点をおき、彼女たちの経済的・社会的支援に取り組んでいます。彼女は、自身の在任期間中の優先事項として、コミュニティに対して、
<女子教育><コミュニティ開発>の優先事項を宣言しています。
GLOWA の活動は、ジェンダー平等、女性の権利、経済的エンパワーメントの推進を中心に据えています。さらに、保健、教育、農業分野において、包摂的で説明責任のあるサービス提供を促進しています。
GLOWA は地域主体のアプローチを採用し、十分な支援を受けられていない人々に焦点を当て、「誰一人取り残さない」ことを確実にしています。
★GLOWAのミッションとして、
「教育、アドボカシー、支援サービスを通じて女性と少女をエンパワーメントし、健康、権利、経済的自立、安全を促進することで、公正で公平なコミュニティを創造する。また、男性や少年を積極的に巻き込み、あらゆる形態の性的・ジェンダーに基づく暴力や社会的疎外に立ち向かう。」
ビジョンとして、「女性と少女が力を与えられ、暴力や社会的疎外から解放された、包摂的な社会の実現。」
を掲げています。この2本柱を広く発信するべく、私もGLOWAのスタッフの一員として広報活動に励んでいます!
ガーナのリアルと魅力を発信する「ガーナ便り」!また次回に続きます♪
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