JICA海外協力隊の世界日記

グアテマラ便り

No.6 電気がない日のパソコンの授業(PCインストラクター/松尾紗英)

こんにちは!

本日は、少し珍しい状況での授業についてお話しします。

私が生活しているソロラも、断水や停電が時々あります。

停電などが起きたとき、グアテマラ人の、状況を受け入れる速さといったら、、毎度感心します。すこし驚くだけでまったく慌てません。すっとろうそくを出してきて「いつ復活するかな~」と仕事や家事を続けます。「ないものはない。なので慌てない。そして、進まない仕事は、翌日にやろう。」という姿勢です。日本のように品質の高いサービスが当たり前の国で暮らしていると、少しカリカリしてしまうような場面ですが、グアテマラ人はゆったりと構えており、その違いは興味深いです。

(空欄)

ですが、PCインストラクターとして情報の授業を担当していると、停電は頭を悩ませる状況の一つ。

今年に入ってから電気のない状態で行った授業が5回ほど、PCすら使えない状況で授業を行ったことが3回ありました。

(空欄)

私の学校は、各教室にモニターがあり、資料をそれに映して授業を進めます。

語学の面に不安がある私にとっては、このモニターを通じて伝えることのできる視覚情報が非常に重要です。発音や表現を間違えていても、その視覚情報から、生徒たち自身で、私の言いたいことを読み取ってくれるからです。

しかし電気がないとなると、それが使えません。

また、暗い中での(さらに昼食後の)授業は、眠気が生徒を襲います。

幸いソロラの停電は、事前に予告される計画的なタイプが多いので、電気がない場合の授業はいつも以上に準備をして臨みます。

以下の写真は、先日電気がない中で行った高校2年生の授業の教材の一部です。

本当はExcelを操作しながら説明したかったのですが、できないので、見せたい内容を事前に印刷したり書いたりしておきました。

また、最初の写真や以下の写真は、タイピングの授業の際にパソコンが使えなかったときのものです。

キーボードのイラストに、割り当てられた指がわかるよう色を塗ったり、マウスを書いてもらったりしました。

やってしまえば、貴重な経験の一部やネタの一つとして心に残るのですが、やはり当日はいつもと違った緊張感がありますし、もうやりたくはないです。

残り1か月半、電気がある環境で授業できますように。

(空欄)

ではまた!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ