JICA海外協力隊の世界日記

グアテマラ便り

【グアテマラの野球場から】#05~グアテマラの特別な週「セマナ・サンタ(Semana Santa)」~(野球/岩本尚大)

Hola, ¿qué tal?(こんにちは、元気ですか?)

先日、グアテマラでは「セマナ・サンタ (Semana Santa) 」という特別な週を迎えました。今回はそのセマナ・サンタについてご紹介したいと思います。

セマナ・サンタは、日本語で直訳すると「聖週間」となり、キリスト教におけるとても重要な伝統行事です。

グアテマラではこのセマナ・サンタが国民的な行事となっていて、時期が近づくと、セマナ・サンタの象徴カラーである紫の装飾が街中に彩られ、特別な雰囲気が漂い始めます。

グアテマラのセマナ・サンタを代表する象徴的な要素は大きく二つあります。

一つ目は「プロセシオン (Procesión) 」と呼ばれる宗教的な行列です。120人もの人々が、「アンダ (Anda) 」と呼ばれるキリストや聖母マリアの像を載せた大きな台座を交代で担ぎながら、街を歩きます。今回は現地のJICAスタッフに案内してもらい、首都で行われたプロセシオンを見学することができました。実際に目にすると、アンダの大きさと迫力に圧倒されます。また、プロセシオンの周囲は神聖な雰囲気に包まれており、どこか神秘的な印象も感じられました。地元の方のお話では、首都のアンダが国内で最も大きいとのことです。

二つ目は、「アルフォンブラ (Alfombra) 」と呼ばれる色鮮やかな絨毯です。アルフォンブラは、「アセリン(Aserrín)」と呼ばれる色付きのおが屑や、花、果物、種子などで作られ、さまざまな絵柄や文様が描かれます。中には画像のように、とてもリアルで繊細な絵もあり、私のホストファミリーもそのリアルさに驚いていました。ただ、アルフォンブラはプロセシオンが通過すると踏みならされてしまうため、せっかく時間をかけて作ったのに、少しもったいない気持ちにもなります。

IMG_5499.jpg

ちなみに、プロセシオンの際に着用する伝統衣装は可愛らしく、「ククルチョ (cucurucho) 」と呼ばれる帽子を、地元の方が貸してくださいました。

セマナ・サンタは観光客にもとても人気があり、毎年アンティグアには世界中から多くの人々が訪れます。また、地方でもそれぞれ独自の祝祭が行われており、地域ごとの特色を楽しむことができます。興味のある方は、ぜひ、グアテマラのセマナ・サンタを訪れて、その壮大さや神秘的な雰囲気を体感してみてください。

それではまたね!(Nos vemos!)

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