JICA海外協力隊の世界日記

グアテマラ便り

No.9 グアテマラの独立記念日(PCインストラクター/松尾紗英)

こんにちは!

9月15日はグアテマラの独立記念日でした。

独立記念日はグアテマラの人にとって大切な日であり、各地でパレードなどイベントが行われます。

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私の配属先の学校では、独自のイベントがありました。

踊り・歌・詩・演説・劇の5部門に対して、各学年やクラスの代表者が出場し、「グアテマラの伝統」や「独立の意味」などをテーマに発表をします。

その発表を、どの学年にも所属していない先生方が採点し、表彰します。

この話が正式に通達されたのはイベントの1週間前。練習には朝や放課後の時間しか使えないため、時間が足りないと様々なところから文句が出ていながらも、当日までに形にしてくるのはさすがだなと思いました。

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当日特に印象的だったのは、最終学年である高校2年生の発表。5部門すべてにおいて、全力で準備してきたことが見て取れるものでした。当人たちの気合もそうですが、参加者以外の生徒が発表を盛り上げている様子は、学生時代の文化祭や体育祭を思い出しました。

何かに一生懸命に取り組んでいる姿、勝ちに行く姿というのは大人になるとなんとなく恥ずかしく感じてしまう気がするのですが、一つの目標に向かって努力し、互いに応援しあっている姿はとても素敵でした!

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さて、私は、そんな高校2年生の踊りのチームに参加させてもらいました。

踊りと言っても、日本の学校の文化祭などで踊られるようなものではなく、民族衣装を身につけ、グアテマラの音楽に合わせて、ステップを踏んだりフォーメーションを作ったりするものです。

学校の規定により、写真をほとんど載せられないのが本当に残念なのですが、男性役チーム、女性役チーム、動物役チームに分かれ踊りました。以下の写真は動物役チームに参加した先生のものです。これは鹿の衣装です。このような豪華な装飾のある服装とお面が特徴です。

練習期間を含め、面白かったのは、踊りやフォーメーションの決め方。踊りをある程度決めてから練習をするのではなく、練習しながら一つ一つの動きを決めていくという感じで、少ない時間を有効的に使っているとは言い難い進め方でした。笑 そのため、当日の発表は、そろっていない部分もちらほら。

日本人が正確性やそろっていることに重きを置くとしたら、グアテマラ人は間違いなく衣装の華やかさや動きの豪快さが重視されているという感じ。どちらが良い悪いではなく、その違いを体感し、面白かったです。

もう一つ印象的だったのは、生徒の初めて見る表情がたくさんあったこと。高校2年生の生徒たちとは1年間授業で関わってきましたが、初めて見る表情がたくさんありました。

物静かだなと思っていた子がたくさん話しかけてきてくれたり、友達同士でふざけ合って大笑いしていたり、踊りを決めるときに意外とリーダーシップがあるという発見があったり。おとなしいのかなと思っていた子が、「やりきる」という言葉を体現したようなダイナミックなパフォーマンスをしていたのも印象的でした。

昨年は正直あまり注目ポイントがわからず見ていた発表ですが、今年はちゃんと知っている生徒が増えたことで、一人一人に注目して楽しんで見ることができました。

来年はもう見ることができないのか、と少し寂しく思いつつ、

今後ずっと、9月15日が来るたびにグアテマラでの経験を思い出すだろうなと感じます。

また、一緒に踊るという経験をさせてくれた彼女たちに感謝しています。

ではまた!

(以下は様々な動物のお面の写真)

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