JICA海外協力隊の世界日記

インド便り

日本語教育/インド料理への飽くなき挑戦

北インドの大学で日本語を教えている成川しのぶです。

「インド料理といえばカレーだよね」「インドでは毎日カレーなんでしょ?」

インドに来る前、必ずと言っていいほど訊かれるこの質問。私自身もそうだと思っていました。でも実際にインドのレストランに行ってみると「カレー」のメニューが意外に少ないことに気がつきます。

ではインドの家庭では何を食べているのか、今回ちょっとだけご紹介したいと思います。

インド料理に欠かせないのは、Pressure cooker(圧力鍋)、マサラ(スパイス)そしてGhee(ギー)です。Pressure cookerは、圧力が上がると「プシュー!」と大きい音(ホイッスル)がなり、それが何回なるかが出来上がりの目安になります。例えば、「この料理は3ホイッスルで火を止めます」のような感じです。夕飯の支度の様子を描写するなら、日本では「台所からまな板のトントンという音が聞こえて…」となるところを、恐らくインドの家庭では、「キッチンからプシュー!と音が鳴って…」になるのではないかと思います。

スパイスはだいたいどの料理にも使われていて、それが「何を食べてもカレー味」と言われる所以なのではと思います。料理の味の基盤になるのはもちろん、薬膳的な意味もあるようです。どの家にも必ずあるステンレス製のマサラボックスには、数種類のスパイスを収納していて、お母さんたちはそこから食材に合わせて種類を選び、目分量でひょいひょいと取って油で炒めてから野菜を調理する。それがいわゆる「おふくろの味」になっているようです。

ギーは無塩バターを煮詰めて不純物を取り除いた油で、インド人は口をそろえて「体にいいんだよ!」と勧めてきます。料理に使ってもいいし、ご飯に絡めてバターライスならぬ「ギーライス」にすることも。実は私、最初はギーに全く興味がありませんでした。値段もそこそこするし、スーパーだと1㎏の大きい瓶で売っていて、とても使い切れない。でも、ある時少しだけ分けてもらったギーの香りが気に入ってしまい、牛乳屋さんで少量でも買えることを知り、ついにギーデビュー。今ではパンにもバターではなくギーを塗って食べています。

私が最初に作った料理は、定番中の定番「ダール」(豆カレー)でした。それから、旅行で訪れた南インドの影響を受けて、定番朝ごはん「ポハ」(平たく潰した米の料理)、同じく南インドの「ウプマ」(セモリナ粉と野菜、カシューナッツなどを炒めた料理)、「トマトチャトニー」(インドのサルサソース)、パラタ(全粒粉の生地を薄く伸ばし、中にマッシュポテトやすりおろした大根、グリーンピースのペーストなどを詰めて焼いたインド風パン)、「ガジャール・カ・ハルワ」(にんじんとミルクを煮詰めたデザート)など、時間があるときに気の向くままに挑戦しています。

「カレー」の一言では言い表せない多種多様なインド料理の数々。帰任の日まで飽くなき挑戦は続きます!

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