2025/11/04 Tue
2025年度首相表敬、及びJICA海外協力隊ラオス派遣60周年記念式典を開催

2025年10月16 日、ラオスで活動するJICA海外協力隊員によるソーンサイ・シーパンドン首相への表敬訪問と、JICA海外協力隊ラオス派遣60周年記念式典を首都ビエンチャンにておこないました。午前中の首相表敬では、全48名の隊員がソーンサイ・シーパンドン首相と直接お会いする機会をいただき、隊員を代表して岡田葉留佳隊員(コミュニティ開発)と久野純平隊員(青少年活動)が活動の報告をラオス語でおこないました。
首相表敬は今年度で23回目となります。毎年このように首相に直接お会いして活動報告の機会をいただけるのは、全世界を見渡しても大変まれなことです。これまでの協力隊員の皆さんがラオスの方々と良い関係を築いてきたからこそ、このような貴重な機会をいただけているのだと思います。

また午後はJICA海外協力隊ラオス派遣60周年記念式典をおこないました。受付をはじめ、司会進行や花束贈呈などの役割は協力隊員やJICAラオス事務所のスタッフが務め、アットホームで温かい雰囲気の式典となりました。またロビーには隊員有志による分科会ブースの出展や隊員の活動を伝える写真展示をおこない、多くの方が足を止めていらっしゃいました。


JICA海外協力隊は今年で派遣60周年を迎えますが、ラオスは全世界に先駆け、最初にJICA海外協力隊が派遣された国です。今回の式典では、1965年12月25日に着任された初代隊員である大西規夫さん(稲作)が来老され、約60年前のラオスでの体験などをお話くださいました。続いて協力隊ラオスOV会長の加藤友章さん(コミュニティ開発)や、現役隊員を代表して川口泰広隊員(水質検査)からもスピーチをおこないました。3名のスピーチは多くのエピソードと共に熱い思いがこもった感動的な内容であり、会場の皆さんが熱心に聞き入っているのが印象的でした。

なお隊員からのパフォーマンスとして、柔道の演舞やエネルギッシュなよさこいを披露。そして最後には会場の皆さん全員が輪になっての盆踊りをおこない、隊員とラオスの方々が一体となって笑顔で踊る様子は、まさにラオス協力隊派遣60周年のテーマとして掲げている「結ぶ、繋ぐ、紡ぐ」を感じさせる、感動的な姿でした。


今回の式典には、ラオス側から大変多くの政府要人や、普段隊員を支えてくださっている配属先の方々が来賓としてご参加くださり、JICA田中明彦理事長からは感謝の意が述べられました。現在ラオスで活動中の隊員は48名、1965年からの派遣総数は1,110名となります。60年に渡る隊員派遣の歴史と活動、またラオスの人々との草の根レベルでの交流により、ラオス国内でのJICA海外協力隊の認知度と評価は大変高く、多くの方々に快く受け入れていただいていることは、大変喜ばしいことです。今回の首相表敬や式典に関しても、新聞やテレビ等のメディアで数多く紹介されましたので、あらためて多くのラオスの方々にJICA海外協力隊を知っていただける機会となりました。
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