2026/04/01 Wed
任地での食生活を紹介します ~こんな日本食を作りました~

みなさんこんにちは。2023年度4次隊でラオスの古都ルアンパバーンに派遣されている小倉一馬(電気・電子機器)です。配属先はルアンパバーン技術短大の電気科です。活動はいたって地味で紹介できるほどのものではないので(笑)、任地での食生活について書きたいと思います。というのも、私見ではありますが、活動のモチベーションを高く保ち続けるためには、衣・食・住のうち特に“食”がかなり重要だと思っているからです。

任地であるルアンパバーンは町自体が世界遺産に登録されているため、外国人観光客がとても多いです。様々な国から人が集まる場所だけに、様々な国の料理を提供するレストランも豊富にあります。もちろん日本食も店舗は少ないですがいくつか存在します。私のようにルアンパバーンに住んでいると、そのような場所にわざわざ行って食事をすることはありません。なぜなら、自分でも作れるような日本食に、高い料金を払ってまで食べたいとは思わないからです。そうです、作れるんです。どこにいようと、自分で、日本食を。ただしゼロから日本食を作るのはかなり難しいので、醤油とだしの素くらいは日本から持ってくるか、どこかで調達する必要があります。それから、味噌もあるといいですね。つまり、日本料理で使う基本調味料である“さしすせそ”を揃えられれば、何とでもなるということです。砂糖・塩・酢はどこの国に行ってもだいたいあるので、その他の調味料をどれだけ揃えられるかが鍵になります。

▲内陸であるルアンパパーンで見つけた海水魚のアジ。早速アジフライを作り、美味しくいただきました!
どこの国でもローカル市場で野菜や肉は売っていますので、それらを日本の調味料を使って料理すれば、立派な日本料理の出来上がりです。ありのままに言えば、料理とは野菜と肉と調味料の組み合わせでしかなく、日本の調味料を使えば日本食のようにすることは簡単なのです。外国で売られている野菜は日本の物とは違います。日本では見たことのないようなものもあるし、同じ野菜でも味が違うことも多々あります。それらを使っていかに自分の食べたい物を作れるかは、異国の地に飛び出した者の大いなるチャレンジに他なりません。ただ、このチャレンジは私の任国であるラオスではそれほど難しいものではありません。ラオスは日本と同じアジア圏で、米を主食にしていることもあり、食文化は日本と大きくかけ離れていないというのが理由です。

▲ルアンパバーンにあるローカル市場の日常風景 ▲市場でよく見る淡水魚、ティラピアを捌いています
さて、ラオスのローカル市場で売っている野菜や果物などは、当然現地で生産された物だと思い込んでいました。しかしよくよく見てみると不可解なことが多数あることがわかりました。季節によって育てられる野菜が違うのは周知の事実ではありますが、市場で売っている野菜は一年を通してさほど変わりません。玉ねぎや人参の大きさはそろっています。さらには既にパッケージングされた野菜もあるほどです。そこには決まって漢字のみの文字の羅列があります。ある店の人に聞いたところ、多くの野菜は隣国からの輸入であると言っていました。なるほど、これがラオスの現状なのですね。外国資本のスーパーマーケットで売っている物のほとんどが外国産であることは理解できますが、まさかローカル市場で売っている生鮮食品まで同様とは驚きを隠せませんでした。外国から輸入された食材で、外国料理を作り、外国人に提供する。それが歴史ある世界遺産の町であるルアンパバーンで起こっている現在のリアルです。自炊をする者にとっては様々な食材が手に入りやすいというメリットでもありますが。
▲ラオスで入手した日本の調味料と、作ったトンカツ定食 ▲外国資本のスーパーに並ぶ多数の調味料
なお先に書いたとおりですが、日本食を作りたければ日本の調味料を用意すればよいだけです。しかし、長く外国で自炊をしていると、手に入る物と入らない物があることに気が付きました。それは住んでいる国や地域によっても変わってきますが、ある程度の共通点はありそうです。ある程度経済規模の大きい国や、現地に住んでいる日本人が多い国では、日本の物を専門に取り扱っている店があることが多いです。そのような店があれば、かなり値段は張りますが、日本の調味料を手に入れることは容易です。また、日本人が多い国では、現地の企業が日本人向けの商品を作っていたりすると、日本産ではないですが日本の物と遜色のない調味料がリーズナブルな値段で買えたりもします。しかし、それら日本の物が手に入る店が無いような地域であれば、必要な物は日本から持って行くしかありません。
▲小豆から作ったお手製のアンコを使って、大福を作ったこともあります。モチモチの皮もお手製です!
全ての国や地域や店を調べたわけではないので絶対ではないのですが、手に入らない調味料もあります。それは“柚子胡椒”です。これは私自身柚子胡椒が好きでよく探しているから感じている主観であって、手に入らない調味料は他にもあると思いますが・・・。醤油味でもいいですが、茹でた肉と柚子胡椒との相性は抜群で、私は大好きなのです。しかし、外国で見かけたことはありません。ですので、日本から外国に持って行く調味料の中では優先度は高めです。 あと日本から持って行ってよかったものに、“納豆菌”があります。日本に住んでいると、納豆を作る機会は殆どないと思います。が、意外と簡単に作れるものです。現地で藁を入手して作ったという猛者もいるようですが、日本のネット通販などで簡単に手に入る精製された納豆菌を使えば、簡単にたくさん作ることができます。作り置きしておけば忙しい朝にもササっと食べることができます。特にストレスが溜まり免疫力が低下しやすく、栄養が偏りがちな外国生活での健康維持に、納豆はかなり適していると思います。
▲日本から大事に運んだ納豆菌で作った納豆 ▲自家製ダレで作った、鰻丼ならぬ”ナマズ丼”!
いかがでしたでしょうか。もちろん料理や味付けには人それぞれ好き嫌いがありますので、今まで書いたことは個人的な感想であることは念を押しておきます。ただ言いたいことは、事前に準備をしておけば現地で手に入る食材を使って、自分の食べたい物、それが日本食であっても割と容易に作ることができるということです。食べたい物を食べれば気分も晴れ、活力にも繋がります。私は、そんな感じで毎日を過ごしています。
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