2026/03/06 Fri
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#29 断食は我慢だけじゃない。感じたラマダンの精神と心地よい時間

"アパ、カバー Apa Khabar ? (元気ですか?)"
理学療法士隊員の三井健司です。2026年2月18日日没から3月20日頃までイスラム教のラマダン(断食月)があります。ムスリムの方々と共に過ごすことで沢山の気付きがありました。
そもそもラマダンとは?
イスラム教徒にとって非常に重要な宗教的な期間で、断食月とも呼ばれます。イスラム暦(ヒジュラ暦)の9番目の月にあたり、約1か月間、日の出から日没までの間、飲食を控えることが義務付けられています。
ラマダンの目的
ラマダンは単なる断食ではなく、精神的な浄化や自己鍛錬の意味を持ちます。具体的には:
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信仰を深める:クルアーン(イスラム教の聖典)を読む時間を増やし、祈りを捧げる。
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自己制御を学ぶ:飲食だけでなく、禁煙、怒りや嫉妬などの感情を抑えることも重要。
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貧しい人々への共感:空腹を経験することで、恵まれない人々の気持ちを理解し、助け合う精神を育む。
ラマダン期間の過ごし方
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日の出前(サフール):断食開始前に食事をとる。午前5:00頃
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日没後(イフタール):断食を終え、家族や友人と食事を楽しむ。午後7:30頃
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夜の礼拝(タラウィー):ラマダン期間中、特別な礼拝が行われる。午後8:30頃
- 礼拝後の食事(モレッ):クイムイと呼ばれるお菓子やお粥など軽食を皆で食べます。午後9:00~11:00頃

日本から来た私が気付くこと
1.普段ある食べ物、飲み物が周りから消えて部屋がスッキリします。
2.出勤時間が短くなります(例:昼休憩が30分短くなった分、帰宅が30分早くなる)。
3.皆、少し元気がないです。入居者さんのリハビリは控えめ。スタッフは淡々と仕事をしています。たまに「あぁ~お腹空いた」と言っているのを聞くと彼らもやはりそう思うんだと安心します。
4.イフタールの水と食べ物の尋常ではない美味しさ。

5.熱心にお祈りをする姿はとても印象的です。その後のモレッは穏やかな心地良い時間です。
6.寄付や寄贈が多くなります。
ラマダンが終わると、
イード・アル・フィトルという祝祭が行われ、家族や友人と食事を楽しみながら祝います。イスラム教の1年間で最も盛大に祝う時期です。後々このお祭りも紹介できればと思います。
「なぜ断食をするのだろう」と以前は不思議に思っていましたが、彼らと共にラマダンを過ごすことで、それが単なる空腹の我慢ではなく、宗教的意義のある大切な儀式なのだと肌で感じることができました。
日本ではラマダンは少数派の習慣ですが、それが「当たり前」とされる文化の中に身を置くことで、全く異なる視点から物事を捉えられるようになったことは、私にとって大きな気付きです。
お読みいただきありがとうございました。それでは皆さん、
”ジュンパ、ラギ Jumpa lagi ‼(また会いしましょう)”
スランゴール州クアラ・クブ・バル 理学療法士 三井健司
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