JICA海外協力隊の世界日記

マレーシア便り

#08 動物と共に過ごす高齢者施設

”Selamat Datang ke Malaysia !!

(スラマッ、ダタン、ク、マレーシア!!)”

「ようこそマレーシアへ!!」

【お知らせ】理学療法士隊員の1日を30秒でギュッと楽しくまとめた動画を作成しました。是非こちらをご覧ください(理学療法士隊員の1日ショートムービー)シェアや「いいね!」をして頂けると幸いです


理学療法士隊員の三井健司です。マレーシア、スランゴール州クアラクブバルという小さな町が私の任地です。小さな町ですが私はこの町が好きです。日本では中々見れない動物が日常的に見ることは私にとって好きになる理由の一つです。

今回は『動物と共生』をテーマで隊員生活を紹介します。


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先ずは、「ネコ」です。マレー系マレーシア人はネコが大好きです。イスラム教ではネコは神聖な生き物として位置されており、その影響でムスリムの方はネコに対して愛着を持っています。ボルネオ島にはKucingクチン(ネコ)という名前の町もあります。そこには大きなネコの石像が建てられています。

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私の配属先(高齢者施設)にも入居者の方と一緒にネコが暮らしています。時に入居者さんを癒してくれるので自然にアニマルセラピーをしてくれる存在でもあります。野生とペットの間のちょうどよい所で生きている彼らは自由です。

次に「サル」です。サルは猫とは反対にヒトと敵対関係にあります。彼らは集団で森に棲んでいます。お腹が空くと施設へやってきてゴミ置き場を荒らし、調理場の食事を狙っています。スタッフが爆竹やパチンコで追い払う様子は日常茶飯事です。爆竹の音に毎回「事件か⁉」とヒヤッとさせられています。

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また施設には「ヘビ」も現れます。先日4mのヘビが現れました。こんな時はAPM(JPAM)という民間防衛軍(災害時に活動する政府組織)を呼んで捕獲してもらいます。その後は遠方へ離されるか駆除されるかされるようです。大蛇を見た時はゾッとしました。迂闊に茂みに入ることは細心の注意が必要です。

その他「オオトカゲ」、「リス」、「野犬」、「野生のニワトリ」、「ホーンビル」など多くの動物が現れます。

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また道路には「トラ」、「ゾウ」、「マレーバク」に注意する標識が見られます。自動車とトラがぶつかったというニュースを時々耳にします。


最後に「高齢者」に関連したJICA海外協力隊の理学療法士隊員の派遣要請について状況を少し紹介させてください。私の配属先は高齢者施設です。これはとても稀な案件です。世界中の他の案件で見ると、小児リハビリやスポーツ現場が多く見られます。それだけ世界には子供が多くリハビリの需要もあるのだろうと言えます。

余談ですが、現在戦争が各地で起こっているため今後負傷兵のリハビリ需要も増加するのではないかと思います(まだJICAボランティア案件として募集されてはいませんが)。

マレーシアでも町中は若い方が多く見られ、高齢者の方は少ないです。マレー系職場スタッフに家族のことを聞くと3~5人兄弟がほとんどです。しかしながら、平均寿命が伸びてきており、中華系、インド系をはじめ徐々に婚期が遅くなっており、核家族化が進んでいる状況が見られます。徐々に高齢社会に向かっているのです。

マレーシア政府もそれを懸念してJICAと協働で高齢者分野に隊員派遣をして対策を講じているということなのです。


さて、動物に関してはこちらのインスタグラム投稿もご覧ください。動画も載せていますので、より楽しく臨場感のあるマレーシアの日常が体感できるでしょう!!

それではまた次回にお会いできるのを楽しみにしています。

”Jumpa lagi‼(ジュンパ、ラギ‼)”

「また会いましょう!」

スランゴール州クアラクブバル 理学療法士 三井健司

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