2024/12/20 Fri
マレーシアってどんなとこ?特別支援学校とのリモート授業記録


はじめまして!2024年1次隊の廣田美海です。
横浜市立若葉台特別支援学校で5年間勤務し、現在は市の現職教員特別参加制度を利用して、JICA海外協力隊に参加しています。
職種は障害児・者支援で、マレーシアにあるマラッカの小学校支援級で、日々子どもと関わりながら、先生方にワークショップをして、特別支援教育への理解や環境整備、教育技術の向上を目指し働いています。
私が現職教員として協力隊に応募したきっかけのひとつとして、
・子どもたちに、私を通して海外について興味をもってほしい!
・違う文化で暮らす人がいることを知って、世界が広がったら素敵だな。
という考えがあったのですが、この度、横浜市の所属校の先生が、授業で、マレーシアの文化を知る機会を作ってくださりました。廣田もゲストティーチャーとして、中学部の皆さんと一緒に勉強をすることに!
まずはどんな内容の授業ができるか、日本にいるM先生と打ち合わせ。
リモートでの授業はなかなか難しく、写真を見たり話を聞いたりするだけで、生徒が楽しめるのか不安だったのですが、料理がとってもお上手なM先生がマレーシアの料理を実際に作り、学校に持っていってくれることになりました!
マレーシア料理は、ココナッツミルクを使っていたり、唐辛子を使っていたりと、日本の料理と異なる匂いがします。
「みんなどんな表情になるかな?」「気に入ってくれる人はいるかな?」「どんなことが知りたいかな?」なんてワクワクしながら、私も所属校や食文化について、写真を使って説明スライドを作成しました。
さて当日はというと…
こんなに素敵なお料理をM先生が準備してくださりました!


(左から、Nasi Lemak/Kari Ayam/Bubur cha cha。そして画面外にTeh tarik!なんと豪華な✨)
私もBaju kurungというマレーシアの洋服に身を包み、手元にNasi Lemakと、準備万端でリモート授業スタート!小学生の頃から一緒に勉強をしてきた皆さんとの久々の再会に、ワクワクが隠しきれない廣田。
まずは日本の生徒全員と廣田で挨拶の練習をしてから、実際に私の同僚達にも協力してもらい、本場のマレーシア人を相手に挨拶にチャレンジ!
国を超えても伝わるくらい、誰が見ても楽しそうな表情と動き、そしてよく聞こえる声で挨拶をする生徒を見て、マレーシアの同僚も嬉しそう。「この子は何歳なの?」「初めて会ったけど、楽しそうなのがわかったよ!」「いい笑顔だね!」など口々に話しながら、日本の生徒との交流を楽しんでくれました。


続いてマレーシアの学校について紹介。私が話を進め、生徒達は聞く時間が少し多くなってしまったのにも関わらず、画面をよく見たり、気になるワードで顔を上げたりして話を聞いている姿が、画面越しにも伺えました。
そして念願のマレーシアご飯体験タイム!
実際にM先生お手製のマレーシアご飯の匂いを嗅いだり、じっくりと見つめたりして、マレーシアを味わいました。じっと見つめた後にそっと差し戻した人もいれば、いつもの食事以上に、食べたい気持ちを全身で表す人もいたようです。違いに気づいた生徒達、さすがです!
質問コーナーでは、「Ayamってなんのこと?」「先生の身近にはどんな乗り物がありますか?」「一番好きなマレーシアのご飯は?」「暑い国、寝苦しくないですか?私は毎日使っているけれど、先生は冷却枕使っていますか?」など、先生と一緒に、気になることについて質問。
少しでも、マレーシアのことを知ってもらえたら嬉しいな、と思い答えましたが、どうだったかな?
最後はマレーシアの挨拶「Jumpa lagi!(またね!)」でお別れをして、授業を終えました。
・海の向こうにも色んな国があること
・異なる文化があること
・同じも嬉しいけれど、違うって面白いこと
そんなことを知ってもらいたくて計画した授業でしたが、終わってみると、自分自身も、
・海の向こうには日本があること
・異なる場所で今、私の声を聞いている人がいること
・日本でも、そしてマレーシアでも、沢山の人に支えられていること
・同じも嬉しいけれど、違うって面白いこと
日本とマレーシアの双方の良さに、改めて気づくことができました。
マレーシアの小学校で、ただ一人の日本人として隊員活動をしていると、違いに困惑したり、たった一人で何ができるのか、自分の考えをどうやって伝えるべきか、話してみたけれど、正しく伝わったのかなど、悩んだりしてしまうことも多いです。
きっとこの先も、違いにもどかしさを感じることもあるでしょう。
でもそんな日は、今日の若葉台の皆さんとの授業を思い出して、今日得た気づきを胸に、できることからコツコツと頑張ろうと思います!
結局、私がもらってばかりの授業になってしまいましたが、子ども達や先生達に少しでもマレーシアについて知っていただけたのであれば、本当に嬉しいです。
最後に、授業の提案から今日まで、お忙しい中沢山準備をしてくださったM先生はじめ、協力し応援してくださった全ての方、そしてこんなに長い文章を読んでくださったあなたに感謝を込めて。
Terima kasih banyak!(本当にありがとうございます!)
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