2026/04/13 Mon
人 文化 歴史 民族 生活 食べ物
#30 マレーシアの伝統菓子クイムイが縮めてくれた現地の人々との距離

"Sudah makan kah? スダ・マカン・カ(ご飯食べた?)"
理学療法士の三井健司です。マレーシアの生活に欠かせない楽しみの一つ、それは「マカン(食べる)」の時間です。特に、職場でのティータイムに登場する色鮮やかな伝統菓子「クイムイ(Kuih-muih)」は、人々の心を繋ぐ大切な役割を果たしています。
【クイムイとは?】
「クイ(Kuih)」はマレー語で「お菓子」を指し、その多くはココナッツミルク、米粉、タピオカ粉、そして「東洋のバニラ」とされるパンダンリーフ(甘く香ばしいハーブ)を主原料としています。

見た目は非常にカラフル!青い花のバタフライピーや、緑のパンダンリーフといった植物由来の天然色素を使っているものも多く、目でも楽しませてくれます。
【私のおすすめクイムイ 3選】
1.ケーキラピス(Kek Lapis)

「層状のケーキ」です。特にサラワク州の名産である「サラワクケーキラピス」は、その芸術的な美しさから非常に有名です。種類がたくさんあるので全部味見したくなります。
2.セリムカ(Seri Muka)

下が塩気の効いたもち米、上が甘いパンダンカスタードの2層仕立て。「しょっぱい」と「甘い」が口の中で絶妙に調和する、病みつきになる味です。
3.オンデオンデ(Onde-onde)

ココナッツをまぶした緑色の団子です。中には液状のヤシ糖(グラ・ムラカ)が入っていて、噛んだ瞬間に口の中で甘い蜜が弾けます。
【お菓子が繋ぐ「心の距離」】


リハビリの合間や仕事の終わりに、「これ食べて!」とスタッフがクイムイを差し出してくれます。
最初は「こんなに鮮やかな色、一体どんな味がするんだろう?」と驚きましたが、食べてみるとどこか日本の和菓子(ういろうやお餅)に似た、懐かしく優しい甘さのものもあります。
「美味しいね」という一言から、故郷のお菓子の話に花が咲くことも。言葉の壁を越えて、私と現地の皆さんとの距離をぐっと縮めてくれる魔法のツールです。

私の配属先である高齢者施設でも、クイムイは大人気です。入居者さんの手が伸びやすい一口サイズのものが多いのも特徴ですね。
日本ではあまり見かけない色やかたちのお菓子たちですが、それをお裾分けし合い、皆で笑顔で食べる時間は、世界中どこへ行っても変わらない豊かな光景です。
皆さんもマレーシアに来られた際は、ぜひお気に入りの「クイムイ」を見つけてみてください。
お読みいただきありがとうございました。それでは皆さん、、、
”Jumpa lagi‼ジュンパラギ(またお会いしましょう‼)”
スランゴール州クアラ・クブ・バル 理学療法士 三井健司
SHARE





