JICA海外協力隊の世界日記

マレーシア便り

5_手で食べるすすめ

マレーシアに障害児・者支援で派遣中の島田奈緒です。 

ヌグリ・センビラン州にある小学校の特別支援学級で活動しています!


箸?スプーン?それとも手?

みなさんは、普段ご飯を食べる時に何を使いますか。
日本では、箸やスプーン、フォークを使うのが当たり前です。私自身も日本にいた頃は、「手で食べる」という発想をほとんどもっていませんでした。

しかし、マレーシアに来て驚いたことの一つが、「手でご飯を食べる文化」です。特にマレー系、インド系の人々は、ナシレマやカレーなど、右手だけを使って器用に食べています。

また、マレーシアでは右手を使うことにも大きな意味があります。イスラム文化の影響もあり、左手は主にトイレで使う手と考えられているためです。そのため、食事や物の受け渡しは右手で行うのが基本的なマナーとなっています。

赴任前の二本松訓練所でのクッキングレッスンでは、「マレーシアでは手で食べる文化があるので実践してみましょう」と先生から言われたことがあります。実際に挑戦してみたものの、思うように食べることができず、結局すぐにスプーンに持ち替えてしまった記憶があります。

しかし、「せっかく17カ月マレーシアにいるのだから現地の文化を一つでも習得して帰りたい!」と思い、実際に現地で生活を始めてから、改めて手で食べることに挑戦しました。

コツは、タイトル写真のように、ご飯を指先でまとめ、親指で口に押し出すこと!最初はうまくまとまらず、ぽろぽろとお皿にこぼしてしまい、難しかったです。

下の写真は学校での朝食時の様子です。現地の先生方は私が手で食べているとたくさん褒めてくれます。それが話すきっかけになることもあり、とても嬉しく、基本的には手で食べています。最近はもう当たり前になって、誰も反応してくれなくなりましたが…笑

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ある日、私が毎日手で食べているのを見て、同僚が箸にチャレンジしたい!と言ってくれました。その時の写真です。お互いに相手の文化に興味をもてるのは、とても嬉しいことだなと感じます。

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手で食べるすすめ

① よりおいしく感じる

手で食べることで料理をより身近に感じられます。ご飯の温かさ、香辛料の香り、食感を直接感じながら食べることで、食事そのものをより深く味わえるそうです。

「手で食べる方がおいしい!」とマレーシア人の友人が教えてくれましたが、なんとなく最近はその意味が分かってきたように感じます。

② 楽

実は意外と楽な面もあります。私は愛知県民なので手羽先が大好きなのですが、手羽先を食べた後に「手を拭いて、箸を持って、ご飯を食べて…」を繰り返すのが少し面倒でした。マレーシアには骨付きの肉や魚がたくさんあります。そんな時、最初から最後まで手で食べるスタイルはかなり合理的です。洗い物も減ります!

③ 食事をゆっくり楽しめる

一口が自然と小さくなります。よくダイエットのためにはゆっくり食べるといいと言いますが、食べ過ぎ防止にもいいかもしれません。


食事マナーの違い

日本の学校では、給食指導で箸の持ち方や食べ方を細かく教えていました。「将来恥ずかしくないように」という思いで指導してきましたが、マレーシアではまた違う価値観があります。

日本では、手で食べると「行儀が悪い」と思われることがあります。でも、マレーシアではそれがごく普通の食べ方です。
反対に、日本には立ち食いそばのように立って食べる文化がありますが、マレーシアでは「座って落ち着いて食べる」のがマナーとされています。私が立って食べていると「座って食べよう」と同僚から声をかけられます。

以前、マレーシア人の友人に「どうして手で食べるの?」と聞いたことがあります。すると彼女は、「日本人も“なんで箸を使うの?”って聞かれたら困るでしょ。文化だよ。」と答えてくれました。

その言葉が、とても印象に残っています。みなさん、もし「なんで箸を使うの?」と聞かれたら、何と答えますか?

同じ「食事」でも、国が違えばマナーや当たり前も大きく変わることを、マレーシアでの生活を通して実感しています。でも、その違いを「変だ」と思うのではなく、「面白い」と感じて実際にやってみることで異なる文化をもっと身近に感じられるようになりました。

そして、マレーシアを訪れる機会があれば、ぜひ一度手で食べることに挑戦してみてください。

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Jom cuba makan guna tangan! 手で食べてみよう!


拙い文章でしたが、最後まで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございます。

Jumpa lagi(また会いましょう!)

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