JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア便り

コスラエ島の昔話

ミクロネシア連邦の東に位置する島、コスラエ島。青く澄んだ海、揺れるココナッツやバナナの木、ゆったりと流れる時間、「南の島」というイメージにぴったりの島です。

この島のトレードマークは「スリーピングレディ」。山の稜線が、横たわっている女性の形に見えるでしょうか。

このスリーピングレディには、次のような言い伝えがあるそうです。

昔々、コスラエ島に4人の子どもをもつ女性がいました。女性は4人の子どもを立派に育て、年を取り、自分の命が長くないことを悟りました。そこで、女性は4人の子どもそれぞれに土地を与えて、村を作るように言いました。そして、女性は山に入って横たわり、そのまま息を引き取りました。
4人の子どもたちが作った村々はやがて大きくなり、LeluTafunsakMalemUtweというコスラエ島を4つに分ける立派な村となりました。そして、子どもたちの母親はスリーピングレディの姿となり、今でも山から子どもたちの村々を見守っています。

大人から子どもへ伝えられているコスラエ島の昔話。
スリーピングレディには他にもいくつかの言い伝えがあるようです。


その土地に伝わる伝承を聞くと、脈々とつながってきた現地の方々の営みの一端に触れられるようで、心を惹かれます。

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