JICA海外協力隊の世界日記

モザンビーク便り

【モザンなくらし】#初めての海外生活

こんにちは!
モザンなくらしを発信している山根有紀子です。

2024年1月末にモザンビークに到着してから9か月が経過し、
やっと生活にも少しずつ慣れてきました!

もともと海外旅行が好きだったので、旅行では色々な国を訪れてきましたが、長期滞在は今回が初めてです。
そんな私が、初めての海外生活でどのように現地生活に慣れていったのか、
その道のり(モザンビーク赴任から今日まで)を少し振り返ってみたいと思います^^

■2024年1月末:モザンビーク到着
中学生時代、同級生のとある行動をきっかけに志すようになった海外協力隊、
いざモザンビーク行きの飛行機に乗るときは、いよいよ始まる協力隊生活がとにかく楽しみでした。
到着後も、これから始まる2年間、きっとあっという間だろうなというわくわくした気持ちが強く、
不安な気持ちは全くありませんでした。
何をするにも全てが新鮮で、不安を感じる暇もなく最初の1週間はあっという間に過ぎました。


■2024年3月:1か月経過
何をするにも慣れない出来事の連続で、少し疲れが出てきました。
シャワーのお湯が出ない、洗濯はすべて手洗い、クーラーがない等、
モザンビークの家庭では当たり前のことでも、慣れない自分にとってはつらいと感じることが増えてきます。

とくに自分の任地に赴任してからは、何もわからない慣れない地での一人暮らし。
生活が整うまではドタバタでした。
ガスや電気は支払い方が分からず、どこで何の日用品が買えるのかも探り探り、
連日の停電にも振り回され、雨が降れば家中が水浸しになり、毎晩現れるネズミに悲鳴をあげ、
そんな中、配属先での活動もすぐに始まり・・・
まさに「怒涛」でした!

何度か心が折れそうにもなりましたが、
とは言え、ここで生活していくしかないと自分を奮い立たせ、
大家さんや近所の人に助けてもらいながら、何とか生活を整えていきました。

あっという間に終わると思っていた2年間がかなり長い道のりに見えてきました。笑
日本での生活がいかに楽だったかを痛感した期間です。


■2024年7月:半年経過
モザンビークでの暮らし方が段々わかってきました。
最初感じていた生活の不便さも、そこまで苦痛ではなくなってきます!人間、慣れるものですね。
(停電や断水にもだいぶスムーズに対応できるようになりました^^)

ただ、それでもまだ慣れないのが、価値観・感覚の違いです。
現地の人と一緒に仕事をする上で、一緒に生活をする上で、
時間・約束を全く守ってもらえなかったり、重要視するポイントが大きく違ったり、
怒りが生まれることも、悲しくなることもたくさんありました。

今まで生きてきたバックグラウンドが全く違うので当たり前なのかもしれませんが、
日本で暮らしてきた自分にはストレスに感じてしまうことも多々あり・・・。
配属先に日本人は自分しかいません。誰にも理解してもらえない感情を一人で抱えながら、
それでも自分の活動に向き合っていくしかない…とトボトボ家に帰る。そんな日もありました。笑


■2024年11月:9か月経過した今
未だに価値観や感覚の違いに驚くことは多いですが、
「まあ、そういうものか」と受け入れられるようにもなってきました。
自分には共感できないことに対しても、そういう価値観もあるのか~となるべく客観視して受け流すようにしています。
今後も自分がモザンビークの人々と、全く同じ感覚を持つことは難しいかもしれませんが、
そういう価値観もあるんだなと「知っていく」ことはできます。

自分の想いが伝わらなくてもあまり凹まない!そういう日もある!楽しいこと考えよう!
最近はそんな思考回路になりました。笑

ただ、その中で活動をより良いものにしていきたいという気持ちは変わらないので、
自分が受け入れていくだけではうまく進まないことももちろんあります。
理解してもらうことを諦めるのではなく、どう伝え、どう現状を変えていくか・・・。ここからの課題です。

今回、自分の生活を振り返りながら、派遣前訓練で異文化適応について学んだことを思い出しました。
異文化適応過程モデルでは、ハネムーン期・ショック期・回復期を経て、適応期を迎えると言われています。
個人的にはハネムーン期が過ぎて、大きなショック期を乗り越えてからは、
小さなショック期→回復期をひたすら繰り返している感覚です。

まだまだ凹んだり悩んだり、自分の想いが伝わらずモヤモヤしたり、
言葉や文化の壁にぶつかったりする日も多いですが、
家族のように接してくれる近所の人や同僚に支えられ、
文化は違えど、人の温かさは同じだなと感じる日もあります。

楽しいことばかりではないですが、初めての海外生活に飛び込んだことに後悔はありません。
今まで知ることができなかった常識や価値観に沢山触れることができるこの環境に感謝しながら、
残りのモザンビーク生活も楽しんでいきたいと思います!

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