JICA海外協力隊の世界日記

モザンビーク便り

「モザンな悩み」とは?

             写真1:なんでも相談できる任地の母とツーショット!

こんにちは!

モザンビークでコミュニティ開発隊員をしている柴田優太朗と申します。「ユウタロウ」は言いにくいそうで、「シバータ」とモザンビークの人から呼ばれています。任期が残り半年を切りましたが、モザンビークでの生活と活動をまだまだ楽しみたいです!

        写真2:任地の名前はBela Vista (美しい眺め)。川の眺めが綺麗な町です。

さて、今回は10月に行われた「総会」について書きたいと思います。「総会」とは、年に一度全隊員が集まり、それぞれの成果や課題を共有し、議論を交わすことでお互いのボランティア活動をより良いものにするためのものです。

昨年の総会は赴任後初めてで、自己紹介をする立場でした。活動や生活の悩みも多く、先輩隊員のアドバイスがとてもありがたかったです。今年は企画・運営側として参加し、任期が残り少ない隊員が多いため、「活動の記録を残すこと」に重点を置いた構成にしました。

しかしながら、総会後アンケートの結果、「活動や生活の悩みとその解決策」を話し合うセッションが一番満足度が高かったです。特に多く話題に上がったのは「時間と約束に対する価値観の違い」です。約束した時間に何時間も遅れたり、当日急に音信不通になったり。予定通りに進むと謎の喜びを感じたりします。計画的・効率的に物事が進む日本社会で育つと、天気や家庭の事情、その日の流れで物事が進むモザンビークの人たちの価値観を理解するのは簡単ではありません。時には、流れに身をまかせることも大事なのかもしれません。

        写真3:小規模事業者研修の最終日。沢山学んで、たくさん踊りました!笑。

日本人にしてもモザンビーク人にしても、人それぞれ性格や価値観が違います。モザンビーク人の同僚には「遅れるより、早めに着くほうがいいよね」という考えの人も。約束をいつも守ってくれる人もいます。その国や社会がもつ一般的な価値観とは別に、個々人が持つ価値観があることを忘れてはいけないと思います。

隊員生活はそんな価値観の違いを理解しながら、ポルトガル語や現地語に囲まれて過ごす日々。私自身、特に最初の頃は伝えたいことをうまく表現しきれないもどかしさを何度も経験しました。同じ境遇にある仲間と、話し慣れた日本語で気持ちや経験を共有する時間は、有意義であったと思います。

今回の総会をきっかけに隊員が日々の中で抱く疑問が解消されたり、ちょっとした誤解に気づけたり、ボランティア活動がより良いものになるきっかけ作りができたなら嬉しいです。

そしてここまで偉そうなことを書きながら、先日地域の研修会に10分ほど遅刻しました。ペナルティはまさかの「前に出てダンス」。遅刻しても笑って盛り上がるこの国の明るさが、大好きです。遅刻には気を付けます。

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