2024/12/11 Wed
人 活動 生活
#08_初めての通院とナミビア人のすごいと思う所


はじめまして。ナミビアのKaribib(カリビブ)という首都から北西に2時間ほど車で行った町にある、Karibib Junior Secondary School(カリビブ中高校)で主に数学を教えている渡辺と言います。
活動については、別途「ナミビア通信」というものに投稿させていただいておりますが、本日はこちらに来て初めて通院した時の思い出とこれまで活動をしてきて思うナミビア人のすごい所を紹介させていただきます。
活動を開始しておおよそ1年半が経ちますが、つい先日、体調不良で初めて病院を利用しました。
開発途上国の病院と聞くと、衛生面を心配される方は多いと思いますが、これは国や地域によると思います。自身も衛生面の不安から、渡航前は病院にお世話になることがなければいいなと思っていましたが、実際にKaribib内のクリニックを訪れてみると、手洗い場から何からものすごく綺麗に整備されており、医師の先生も丁寧に説明してくださったため、渡航前に思い浮かべていたアフリカの病院のイメージは払拭されました。
通院した日も出勤していたくらいなので、応急措置がいるというほど体調が悪かったわけではありませんが、脱水ぎみの症状が見られるということで、その日は点滴を打つことになりました。
これがその時の写真ですが、驚いたことに血管が太いからか、腕ではなく手の甲に針を刺すではありませんか。注射の類で、久しぶりに
痛いっ!
と生きてる実感を得ることができました。最初はそこそこの勢いで血が出ていましたが、看護師が「こんなの全然心配要らないから。」と一蹴してくれました。頼もしい限りでした。
その後も「この町で教員をやっている」だの「息子が数学苦手だから、教えてくれない?」だの、他愛もない会話をしながら3時間が過ぎ、この日は帰宅しました。


その後、薬が効いたこともあって翌々日には復帰しました。
すると、同僚たちが誕生祝いかというくらいの差し入れを準備してくれていて驚きました(こんなにしてくれるんだ)。また、その差し入れを見た生徒たちが誕生日だと勘違いして、HappyBirthdayを歌ってくれました。誕生月でもありませんでしたが、悪い気はしなかったため、そのままにしていました。それどころか、彼らは生歌が上手いため「ごめん、聞こえなかった..」といって何回かリピートしてもらいました。非常にいい気分でした。
というように、初めて通院しましたが、なぜかいい思い出が強いです。ただ、1点だけ問題があるとすれば、これだけ色々としてもらえると、帰国時は、初めて卒業生を送り出した時のように号泣してしまいそうなことです...。
活動も残り半年です。帰国後も彼らに少しでも残る何かを悔いなくやり遂げることと、こんなにいい思い出ができるのならもう一回くらい点滴を打ってもいいなと決意を新たにできた数日間でした。次は何の体調不良にしようかな...。嘘です。
最後に、1年半近く活動して感じたナミビア人のすごいと思うこと第1位を紹介します。
第1位 喧嘩してもすぐに元通りになっているところ
日本人だと、喧嘩等で雰囲気が悪くなってしまうとその後数日は互いに話しかけづらいということよくありますよね。これはいい意味でも悪い意味でも、日本人の「場の空気を読む」という国民性に因るものだと思います。
しかし、僕がこれまで見てきたナミビア人は違います。例えば配属先の同僚どうしが互いの主張を激しくぶつけ合ったとします。日常では比較的よく見かける光景です。しかしその後、Instagramに流れてきた面白い投稿の話になると何事もなかったかのように互いに笑っているではありませんか。(え、あそこまで激しく言い合っていたの、どこ行ったの??)その間なんと5分!!サッカーW杯のアディショナルタイムより短いのです。それとも二人は某有名マンガの「〇〇と時の部屋」にでも行ってきたのでしょうか(。´・ω・)?
過去に一度「日本人のほとんどはできないんだけど、ナミビア人はなんで何事もなかったかのようにできるの?」と聞いてみたところ、「私たちは、色んなものをすぐに忘れるからね。その代わり、仕事も約束も全部忘れるわ!ガハハハハ」とおっしゃっていました。素晴らしい回答です。この切り替えの早さは、サッカーだと名選手です。僕も活かすべくは、サッカーに(違うか...)活かしたいと思いました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
自身の詳しい活動については、ナミビア通信↓↓↓
でも紹介しています。真面目なものから、真面目にふざけているものまで色々ありますので、興味をもっていただけましたら、是非こちらもご覧ください。
SHARE