JICA海外協力隊の世界日記

ナミビア便り

#10_砂漠って砂しかない場所でしょ!?

Goei more! おはようございます!

小学校教育隊員として活動している吉野です。

皆さんは「ナミビア」と聞いて最初に何を連想しますか?

私は、JICA海外協力隊に合格し、派遣国「ナミビア」という通知を見た時、「ナミビア?どこ?」という感じでした。しかし、合格したことを当時働いていた職場の上司に報告した際、「ナミビア!ナミブ砂漠!絶対きれいじゃない!!」と、私以上に喜んでくださったことを今でもよく覚えています。(私はナミブ砂漠と聞いてもピンと来ませんでしたが。)

確かにナミブ砂漠は世界最古の砂漠ともいわれていて、世界遺産にも登録されているナミビア内でも特に有名な場所です。ナミビアに来る旅行者はだいたいここを訪れているような気がします。私も何度か訪れましたが、確かにとっても美しい場所です。初めて訪れた時は「絵の中にいるみたい!」と感動しました。

でも、こんな質問をされたことがあります。「砂漠って砂しかない場所でしょ?行って何するの?」

まさにその通りで砂しかないので、その疑問を抱く気持ちがよーくわかります。

そこで今日は、「ナミブ砂漠で何ができるのか」というテーマで日記を書いていこうと思います。

まず、ナミブ砂漠はどこにあるのかという話なのですが、ナミビアの大西洋沿いに広がっています。南北に長く、300万ヘクタール以上の面積があります。(世界遺産に登録されているのは、そのうちの899,500ヘクタールだそうです。)参考HP:UNESCO World Heritage Centre

インターネットで「ナミブ砂漠」と検索すると写真が出てくるような赤い砂の砂漠は、Sossusvlei(ソーサスフレイ)と呼ばれる場所です。ここにあるDone45という砂丘やDeadvlei(デッドフレイ)と呼ばれる元々沼地だった場所が、人気観光地としてよく知られています。ですがナミブ砂漠はものすごく広いので、実はSossusvleiもナミブ砂漠のほんの一部なのです。ちなみに砂が赤いのは、砂の中に含まれる鉄分が酸化したためだそうです。

私もこのSossusvleiは何度か行きましたが、そこ以上に何度も行っている、ナミブ砂漠のとあるスポットがあります。それがSwakopmund(スワコップムント)という都市から少し南へ行ったあたりで、SwakopmundとWalvisbay(ウォルビスベイ)という都市の間の海沿いに広がる砂漠です。ここはSossusvleiと違って白っぽい砂が特徴的です。

なぜここに何度も訪れるのかと言いますと、ここは砂漠アクティビティがすごく豊富だからです。初めてここを訪れた時に色々な砂漠アクティビティができることを知り「あれもやってみたい」「これもやってみたい」と2年間の任期中の楽しみが増えました。そして何よりラッキーなのが、ここは私の任地から車でたったの1時間半でたどり着けるのです。そのため週末やホリデーを使って何度もこの都市を訪れています。

【Swakopmundの砂漠でできるアクティビティ】

・クワッドバイク(バギー)

・ファットバイク(タイヤの幅が広い自転車)

・寝転がるサンドボード(大きな木の板に寝転がってそりのように滑る)

・立つサンドボード(スノーボードの雪でなく砂バージョン)

・砂漠探検(砂漠の植物や生き物を紹介してもらえるツアー)

・キャメルライド(ラクダに乗って砂漠を歩く)

これらは私が今までに体験したアクティビティなので、もしかすると他にも色々あるかもしれません。かなり値段が上がりますが、スカイダイビングや気球に乗る体験などもあるようです。

私が直近で参加した砂漠アクティビティは「立つサンドボード」です。実は日本にいた頃からスノーボードが大好きで毎年必ずやっていて、サンドボードをずっと試してみたいと思っていたので、やっと夢が叶って嬉しかったです。個人的には今まで経験したものの中で一番お気に入りのアクティビティです。

まず驚いたのが、滑ってみるとスノーボードと全く感覚が違うということです。ボードや靴はスノーボードで使うものと全く同じなのですが、滑ってみると雪の上のように上手くターンができません。砂が雪よりも重い上に、パウダースノー以上にサラサラしているため、砂が被さってきてボードが砂で埋まります。その結果、板が重くてターンが難しくなります。スノーボードのように気持ちよく滑れなかったので、帰国までにまたリベンジしようと思います。

そして、このアクティビティの中で最も体力を奪われるのが、砂丘を登ることです。スキー場と違ってナミブ砂漠にはリフトがありません。そのため、滑る度にまた砂丘を登らなくてはなりません。スノボ用ブーツで、板を担いで、炎天下の砂丘を登るというのはかなり過酷でしたが、登らないと滑れないので仕方がありません。おそらく滑る時間の10倍くらいの時間はひたすら登っていました。

そして上級者用(?)にジャンプ台が設置されていました。さすがにジャンプは止めておこうと思っているとインストラクターさんからすごく勧められたので、挑戦してみることにしました。が、いざジャンプ台の前に立って上から見下ろしてみるとなかなか怖かったです。尻込みしていたらインストラクターさんが体を張ってジャンプの直前まで板を押してくれたので、何とか跳べました。しかし、添付の写真を見ていただけると分かるように、だいぶへっぴり腰でジャンプというよりもはや落下でした。リベンジする際はもっとかっこよく跳びたいと思います。

今回このアクティビティには、アメリカや南アフリカからの旅行者の方と一緒に参加しました。他にも、ヨーロッパなど様々な国からの旅行者がよくこの場所を訪れています。

ナミブ砂漠は世界遺産に登録されるために必要な4つの基準(その中の最低1つには当てはまっていることが条件)のうち、4つ全てが当てはまっている貴重な場所なのだそうです。それを見て学ぶだけでも十分すてきな体験になること間違いなしですが、こんなにたくさんの砂漠アクティビティもできることを知り、皆さんの中でよりナミブ砂漠の魅力が増していたら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、Sien jou! さようなら!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ