JICA海外協力隊の世界日記

ナミビア便り

#04_オマルル・ストリート・マイル

 はじめまして。オマルルの教育事務所で算数科指導主事として活動している奥野といいます。

 10月19日(土)、私は任地オマルルで行われたランニングレース「オマルル・ストリート・マイル」に参加しました。昨年も参加したので2度目の挑戦です。2度の挑戦を経て、分かったこと、思ったことがありますので、今回は世界日記に書かせていただきました。

 このレースは2013年から始まり、今年で11回目を迎えます。主催者はオマルルを盛り上げたいという思いと、アスリートに良い競争の場を設けたいという思いで、このイベントを企画したそうです。オマルルのメインストリートは往復すると大体1マイル(1.6㎞)になり、ここを走り抜けるので、オマルル・ストリート・マイルという名前がついています。

 レースは年齢や性別によってグループ分けをされ、9歳~13歳、14歳~19歳、20~39歳、40~49、50歳以上ごとに走ります。また、車椅子で走るグループもあります。小中学生は無料なので、毎年数多くの子どもたちが参加して、大変賑わいます。

 何と言っても白熱するのは20歳~39歳グループです。ナミビア全土から走力に自信のある選手が集まります。昔の新聞記事によると、隣国のボツワナとザンビアから選手が参加することもあるそうです。私は誰がどこの出身かは分かりませんが、その顔立ち、筋肉を見れば「みなさん鍛え抜かれたアスリートだ」ということだけは、すぐに伝わってきました。

 このグループの男子の優勝者は1.6㎞を4分10秒台前半でゴールしました。舗装されているとはいえ、決して陸上に向いているとは言えないオマルルの道で、このタイム…恐るべしです!

 そのようなレースに私も出走した訳ですが、昨年の失敗も踏まえ、今年は活動の合間に練習をしっかり積んできました。「入賞したらカッコイイな」「40代のグループだから、もしかしたら上位狙えるのでは?」とも思っていました。が、完全に考えが甘かったです。地域のランニングイベントくらいに思っていたのが、そもそもの間違いでした。オマルル・ストリート・マイルは地域を盛り上げると同時に、アスリートが活躍する場でもあると、もっと早く知るべきでした。

 結果はというと、昨年よりタイムはかなり縮みました。順位は、「多分真ん中くらい」ということしか分かりません。意外な成果だと思ったのは、ラストスパートで子どもたちが「OKUNO」コールをしてくれたことです。1年間オマルルで活動し続けたことで、多くの人に名前を憶えてもらえたことが嬉しかったです。

 本レース1番の成果でした!

 

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