2024/11/29 Fri
生活
#06_コリハスでの生活
私はコリハスという町で活動しています。赴任してから1年以上経過しました。ここでの生活がひと通り経験できたので、この機会に私の暮らしを紹介します。コリハスは、ナミビアの首都ウイントフックから車で約5~6時間かかります。ナミビアでは、人を運ぶ列車がないため、移動手段は主にタクシーとなります。
首都と比べるとかなり田舎で、スーパー、病院、ショップなどはありますが、レストランやカフェはないので、休日にカフェで過ごしたり、疲れたので今日は外食するなどということはできません。道路は舗装されているところとされていないところがあり、信号機もありません。未舗装のところは、車が通ると乾いた土が舞い上がり、すぐに埃っぽくなります。車がメインですが、馬車も走っているので、お互い共有しながら道路を使用しています。家畜を飼っている人が、たくさんの山羊などを散歩させているところもしばしば見られます。犬や鶏を飼っている人も多くいて、それらはほとんどが放し飼いなので、私の住居のフェンスの下をくぐり、よく遊びにやってきます。日本の日常とは異なることが多いので、戸惑うことも多々ありました。
コリハスは、ナミビアの北方面に位置するため、夏は首都よりも暑くなり、体力も消耗しますが、日本よりも湿度が低いので、クーラーがなくてもなんとか生活できます。それでも40度を超える日も多くあり、夜はベッドに熱がこもるので暑くて眠れず、扇風機を回しながら水を凍らせたペットボトルを体中にあててしのいでいます。
停電や断水は頻繁にあり、せっかく凍らせた手作りのアイスコーヒーが溶けてしまったこともありました。汗びっしょりになって家に帰り、シャワーを浴びようとすると水が出ないということもあります。ちなみにシャワーは水しか出ません。逆に冬はそんなに寒くはならないのですが、それでも夕方から夜は冷え込むので、そんな時はケトルでお湯を沸かして、シャワーを浴びるのに使っています。私が赴任した初日に停電になり、半日ほど電気が使えなかったのですが、夜9時頃に電気が付いたとき、家の周りから拍手が聞こえてきて、それがすごく新鮮で面白かったことを覚えています。
住宅は、壁はレンガ造り、屋根は鉄板で平屋がほとんどです。少し貧しい地区で暮らしている人の家は、壁も鉄板で造られていて、もちろん仕上げ材などはないので、夏はこの厳しい暑さによく耐えているなと思います。
不便なことも多々ありますが、コリハスの人は穏やかで親切な人が多いので、暮らしやすい面もあります。過ぎてみれば早いもので、ここでの暮らしも残りわずかとなってきましたが、最後まで健康で安全に任期を終えられるようにしたいと思います。
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