2025/02/26 Wed
生活
#14_コリハスでの生活2
私は、コリハスという町で活動をしています。ここは小さな町ですが、区画整理がされており、道路幅も広く確保されているところに住宅が建ち並んでいます。上下水道網も整備されているので、生活していくうえで不衛生といったことはなく、住みやすいところだと思います。ちなみに汚水等の処理は、日本では下水道により汚染処理場で処理するか、合併浄化槽を設置し、処理することできれいにしていますが、ここではtreatment pondsまで汚水を流して、そこで自然乾燥させる仕組みになっています。ナミビアでは浄化処理をしているのは首都だけで、その他の地域では、すべてこの方法で処理されているそうです。ナミビアの湿度が低いからか、特に臭いも感じませんでした。


#06_コリハスでの生活でも紹介しましたが、住宅は平屋で壁はレンガ造り、屋根は鉄板葺きで、外部サッシや出入口は、片開き戸で鉄格子付きが一般的です。平均50㎡ほどの床面積ですが、日本よりも比較的、家族の人数が多いので、少し手狭なところもあると思います。日本にあるような玄関はなく、ドアを開けるとすぐキッチンやリビングに入るので、日本人の私としては、最初ものすごく違和感がありました。靴を脱ぐ習慣の有無は別として、やはり部屋に入るまでに一呼吸あった方が、なんとなく落ち着きます。トイレは、寝室等とは別棟で設置されているところもあります。外部フェンスは、木と番線を使用しているものが多く見られます。
私が住んでいる家の天井は、仕上げがなく、鉄板がむき出しなので、鳥が屋根を歩く音や、雨が屋根に当たる音がすごいです。また、ところどころに小さな穴があり、どしゃ降りの雨だと当然雨漏りもします。最初に穴を見付けたときには、もっと雨漏りするかなと思いましたが、土足生活なので、床が少々濡れても気にならず、家具等は穴から少しずらすことで、特に困ることはありません。日本は、降水量も多く湿気があるので、防水面にはかなり気を使いますし、雨漏りはしないのが前提なので、そのあたりの生活スタイルにも違いがあり、面白いと感じます。当然、断熱材も設置されていません。使い勝手や見栄えも日本のような細やかな細工はなく、隙間があるのは当たり前で、ヤモリがそこら中から機嫌よさげに出入りしています。
慣れてくると夏の暑さを除いては、普通に生活できるので、ありがたいと感じます。風が涼しく感じる時期は、夕方になると、みんな家の外に出て、夕涼みしています。子どもも多いので、子どもたちが外で遊んでいるのを見る機会も多く、私もそんな彼らを見て、元気をもらっています。
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