JICA海外協力隊の世界日記

パラオ便り

【イボバン実験室】教師海外研修from沖縄

7月23日から約1週間、沖縄から教師海外研修のため6名の先生方がパラオを訪問してくださいました。

そして7月29日は2名ずつに分かれて、それぞれコロール小学校、アイメリーク小学校、ベラウモデグゲイ高校を見学なさいました。

今回は、私の赴任校であるベラウモデグゲイ高校での生徒との交流の様子をご紹介します。

2時間目に9・10年生、6時間目に11・12年生へ授業をしてくださいました。

生徒の中には何人も日本へ行ったことがある子がいますが、沖縄はあまり知られていない模様。
沖縄クイズで、沖縄の伝統的な食べ物や風習の紹介、その後平和教育として先生方の学校での取り組みや校歌を題材にご紹介くださいました。

中学校の先生の勤務校では、戦没者の名前を生徒が読み上げ、ご慰霊する活動を続けているそうです。
3年間続けた活動を通して生徒さんの気持ちにも変化が現れるようで、1年生の頃は読むことを恥ずかしがっていた生徒さんも学年が上がるにつれて戦争で亡くなった方へ心を寄せていけるようになる、精神的な成長を話されていたことが、とても印象的でした。

S__13869067.jpg

高校の先生は那覇高校の校歌をご紹介くださいました。
那覇高校の校歌の歌詞は全国でもほとんど無い『戦争』に関する内容から始まっているそうです。
世紀の嵐吹きすさみ 故山の草木貌変え 千歳の伝統うつろいて ふりぬる跡も今はなし
かつて見たこともないほどの戦争が嵐のように吹き荒れ、わが故郷の山河、草木も変貌し、 長い歴史も、伝統も、すべて跡形もなく変わり果ててしまった。) ※那覇高校HP参照
沖縄がいかに戦争の経験を重要視し後世に伝えようと長い間取り組まれてきたのか、沖縄だけではなく日本全体として取り組まなければいけないことではないか、と考えさせられました。

授業の後半は戦争の話題にちなんで、折り鶴の作り方講座。

生徒たちは折り紙の存在は知っているものの、ほぼ経験がありません。
折り鶴は初心者には少し難易度が高いのですが、先生方さすが!
わかりやすい資料を準備してきてくださり、わからない生徒には個別指導まで手厚く面倒を見ていただきました。
(本当にありがとうございました!)

生徒たちもこの通り楽しんでいました。

S__13869065.jpg

先生方、ありがとうございました!

ちなみに先生方が帰った現在、生徒たちは空前の折り紙ブームで私の折り紙ストックがもうすぐ無くなりそうになっています。(笑)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ