JICA海外協力隊の世界日記

パラオ便り

【番外編 帰国隊員の言葉】2年の活動を終えて

JICA海外協力隊は、年3回(2023年度までは年4回)隊員が派遣され、新しい隊員を迎え入れます。それと同じだけ任期を終えて帰国する隊員を見送っています。JICAパラオ事務所では、隊員帰国前に派遣期間を総括する報告会を実施することが多いのですが、上手くいくこともいかないことも含め、協力隊に参加していただいてよかったなと感じます。これから協力隊に参加をしたいと思っている方々に隊員生活がどのようなものか少しでもお伝えしたいと思い、時折、番外編として帰国する隊員の紡ぐ言葉をお届けしていきます。

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Alii ‼

2023年1月から2025年1月末までパラオ保健省公衆衛生局プライマリケルスケア課NCD対策ユニットで栄養士として活動していました、舟木乃里恵です。

パラオから帰国して早2ヶ月が経ちました。日本との気温差に負け、風邪をひき、2年も暖かい島国にいると身体がなかなか日本の環境についていかないみたいです。帰国できた!と嬉しい思いとは裏腹に身体はパラオを欲しているのでしょうか。

いま、日本でまた生活してみると意外にもすんなり日本の生活に戻って、パラオ生活は夢だったのじゃないかと思うことがあります。でもパラオでの写真を見ると本当にパラオで2年間過ごしたのだと思い返して、とても懐かしくなります。正直、活動に関してはパラオのために何か役に立てたのだろうかと未だに自問自答しています。無事に生きて帰る、私が2年間パラオにいた、ということだけは確かであって、パラオの人々に何か伝わることがあったのなら嬉しいなと思います。自分自身では世界の見方が変わったり、母国について改めて考えるきっかけになったり、たくさんの出会いがあったりと、パラオに行って良かったと思います。

Melekeokからの初日の出2025.jpg

Melekeokからの初日の出2025


何度も通ったNgkeklauの活動先.jpg

何度も通ったNgkeklauの活動先

パラオの食材を使ったヘルシーメニューの考案.jpg

パラオの食材を使ったヘルシーメニューの考案

そして活動を終えてみて、大事なのはこれからの人生だということです。活動中は楽しいこと以上に辛いこと、逃げ出したいこともたくさんありました。でもそれは日本ではできないことであって、他の人にはできなかった経験だと思います。この経験を上手く使うのは自分次第です。私は、これからは協力隊で経験したことや考えたことを活かして、新しいことに挑戦していきたいと考えています。それから今後海外協力隊になりたいと思っている方がいたらその方の手助けができたらと思っています。

この2年間支えてくださった協力隊関係者のみなさん、家族、友人、パラオの皆さん、本当にありがとうございました。

これからの人生がカラフルなものになりますように!!

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