JICA海外協力隊の世界日記

パラオ便り

【Ebiil日誌】フィールド調査とドローン

Alii! 生態調査隊員の名取です。

皆さんは、ドローンを飛ばしたことがあるでしょうか?
私はパラオで初めてドローンを操作することができました。

Ebiilでは、海洋生物の行動観察や植林エリアのマッピング、野火による森林消失エリアの観察・面積推定など、様々な場面でドローンを使用しています。多くの研究分野でドローンが活用されていることを知ってはいたのですが、実際に使ってみると、思っていた以上に便利でした。
特に、上空からの視点は私たちに新しいものの見方を提供してくれるという点で、非常に優れたツールだと感心しました。

スマートフォンで操作できるアプリケーションを介して、ドローンに指定の経路を自動で飛行・撮影させることもできます。
アプリケーションが自動的に写真を合成してマップ用のファイル形式で出力してくるので、広い面積のマップ作成も容易に行えます(写真右側)。ドローンに搭載されているセンサーによりますが、このマップは高低差が反映された3Dモデルになっています(すごい!)。

出力されるファイル形式はGoogle MapやGoogle Earthで読み込むことができるので、作成したマップの管理に役立っています。

こちらは、ジュゴンの行動調査モニタリングでドローンを使用している時の様子です。
ジュゴンやウミガメはモーターボートで近づくと逃げてしまいますが、ドローンを使うことで彼らの生活を邪魔することなく観察することができます(右側のモニター中央にはジュゴンが写っています)。

Ebiilは日本や米国をはじめ、海外の研究者との繋がりを積極的に作っているため、様々な技術を取り入れることができています。
取り入れた技術を上手く活用できるようにサポートし、またそれらが廃れないように工夫するのも、私の役目の一つです。

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