JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

80人に届ける味と想い──PNGで挑んだ調理実習と日本文化紹介

こんにちは。PNGコミュニティ開発のKakeです!
今回は、配属先でのさまざまな活動の中から「調理実習」と「日本文化の授業」の様子をご紹介します。


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調理実習の準備:80名に教えるための工夫

任地には農業や林業を学ぶ研修生が約80名在籍しています。
彼らに料理の基本を教えるべく、私は23種類のレシピを用意し、
スタッフと一緒に「コスト」「作業の簡便さ」「大人数向きかどうか」といった視点から、
最終的に「からあげ・チャーハン・あんかけ丼」の3つを選びました。

調理実習は、80名全員を4つのグループに分けて順に実施。
準備段階から現地スタッフと意見を交わしながら進めることで、
単なる教える・教わる関係ではなく、共につくりあげる体験となりました。

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初めての調理実習と想定外の発見

実際の調理実習では、まず石鹸を使った正しい手洗いから指導をスタート。
その後、チャーハンづくりに挑戦しました。

驚いたのは、生徒の半数が「卵の割り方を知らない」、「包丁を正しく持てない」といった
調理の基本が身についていないことでした。

自分にとって当たり前だったことが、他の文化や環境ではそうでないと気づかされ、
学ぶ姿勢の大切さを再認識する機会となりました。

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日本文化を伝える:初めての授業

プロジェクターを使って、日本の教育制度や文化、農業について紹介する授業も実施しました。
人生で初めて“教壇に立つ”経験は、最初は緊張しましたが生徒の真剣な眼差しに助けられました。

ただ、90分という長丁場だったため、後半は少し眠気を誘ってしまったようで……。
居眠りする生徒の姿に、先生という仕事の大変さと奥深さを痛感しました。

最後に

PNGでの活動は毎日が発見と挑戦の連続です。

文化も価値観も異なるなかで、
自分の当たり前が通じない瞬間にこそ、
大きな学びがあると感じています。

私が来たことで、
たとえ少しずつでも彼らの生活が豊かになっていくということを目標に、
残りの任期を全うしていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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