2025/09/15 Mon
活動
産科に男性助産師!?「PNGの医療事情」

 
                        
                        パプアニューギニア東ニューブリテン州ココポにある
セントメリー病院ブナポへに派遣されている看護師隊員の岡田です。
首都での現地訓練を経て、いよいよ活動が始まりました。
 
 
 
 
私の活動先の病院はカトリック団体が運営しており、看護学校、看護大学、病院、保健センターなどを併設しています。
病院全体の職員数は170名で、そのうち看護師(コミュニティヘルスワーカー)も含むと104名が勤務しています。
外科・内科・産科・小児科・救急科の診療を受けることができます。
現在は産科外来へ配属され、妊婦検診や村での集団ワクチン接種などに同行しています。
ポリオワクチンの接種やアルベンタゾールという駆虫薬の配布をしています
 
 
月曜日から水曜日は妊婦検診、木曜日は初診、金曜日は新生児外来を行っています。
驚いたことにPNGでは男性助産師が存在しており、
私が活動している外来でも男性のスタッフがいます。
日本では『産科に男性助産師!?』と驚かれるかもしれませんが、
海外ではPNGに限らず男性助産師の存在というのは認知されているそうです。
また木曜日はSTIカウンセラーというHIVや梅毒などの性感染症を専門に指導するスタッフが
外来の妊婦へ啓発活動を行っています。 
このように公的にサービスを受けることができる人々がいる一方で、
遠隔地の村ではヘルスポスト(簡易な診療所)しかない場所も存在します。
病院やヘルスセンターのように整った施設ではなく限られた設備しかありません。
そのため病気の早期発見が遅れ、合併症があれば母親は非常に厳しい状況に直面します。
またスタッフが不足しており、備品やPPE(個人防護具)が十分に揃ってないこともあります。
その結果が母体死亡の増加の原因の一因となっており、厳しい状況が現在も続いているそうです。
日本は国民皆保険制度があり、誰もが平等に医療を受けることができる一方で、
世界では医療を必要としていても受けられない現状があることを改めて知る機会になりました。
これからも日本とPNGの医療の違いについて様々な発見があると思いますが、
自分が経験してきたことを活かし、人々の必要としている医療につながる活動をしたいと考えています。
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