2025/09/23 Tue
文化 生活
パプアニューギニアの空から、こんにちは


パプアニューギニア(以下、PNG)に派遣されていますJICA海外協力隊の中西康二と申します。
私は土木隊員としてミルンベイ州アロタウ市にある同州政府工事監督局に勤務し、
道路や橋の公共施設の維持管理や土木工事の施工監理に従事しています。
協力隊では情報発信について自身の活動紹介に留まらず、地域の魅力を発信することで、
日本と世界の国際交流に資する広報も大切な役割と考えています。
そこで、私の特技であるドローンの空撮映像を通して、
日本ではあまり知られていないPNGの美しい自然や文化の情報を発信したいと思います。
記念すべき第1回ですが、現地語学訓練で訪れた東ハイランド州ウカルンパ南方に広がる景色、
信仰されているキリスト教について紹介します。
当地は南緯6度21分の赤道直下ですが標高1600mを越えており、
25度前後の冷涼で過ごしやすい気候でした。季節は雨季と乾季があり、訪問時は乾季でした。
空撮写真ですが、滞在しましたキリスト教団体SILの施設、
なだらかな丘陵地に焼き畑農地と熱帯林へと視界が広がります。
木々はバナナとコーヒーのプランテーション、マツ類の高木が自生していました。
学んだピジン語を使用して自己紹介を行った動画では、オープニングでその景色をご覧いただけます。
なお、動画の前半に使われているBGMですが、訪問した教会の日曜ミサで録音したゴスペルソングです。
地域で歌い継がれている曲で、さびの部分で聴こえるHossana(ホッサナ)は「神よ、お救い下さい」を意味します。
信仰心の薄い私ですが、魂に感じるところがありました。
ピジン語を使用した自己紹介はこちら→語学訓練時の様子および自己紹介動画(Facebook)
パプアニューギニアでは9割以上の人々がキリスト教を信仰しており、
プロテスタント系が最も多く、次いでカトリック系となっています。
その一方で、先祖の魂が周囲に留まって子孫を祝福し、
食べ物を与えているとも信じられていることを現地訓練で学びました。
先祖の霊がお盆に帰ってくる日本に似ているところがあります。
以上、パプアニューギニアの東ハイランド州ウカルンパの空からでした。
順次、空撮写真や動画を共有していきますので楽しんでもらえると嬉しいです。
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(応募期間:2025年9月12日(金)~ 10月14日(火)日本時間正午)
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