JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

PNG農業分科会 OISCA 研修初日ざっくり紹介

Apinun(ピジン語:こんにちは)。私はパプアニューギニア(以下:PNG)で野菜栽培隊員の鈴木です。
ソゲリ地域のイアロワリ農業工業高校で職業訓練として農業を指導しています。


農業分科会のメンバー7名が、東ニューブリテン州に位置する公益財団法人オイスカの施設で三日間の研修を行いました。研修初日の様子をざっくりと紹介したいと思います。

ちなみに、私は行きの飛行機で定員オーバーのため次の便に回され、早速航空便の運航が不安定な の洗礼を浴びることになりました。PNGのの国内線には参ります!!!

研修初日は種籾の選別から浸種作業、苗床づくり、播種、定植、精米してパッキングまでの稲作に関わる事を一貫して学びました。一度にこれらの体験を同時に出来るのはパプアニューギニアの強みではないでしょうか。
写真は、過去にJICAから供与された精米機を囲んで、参加者の集合写真を撮りました。

002.jpg

003.jpg

なぜ、この国に稲作普及が必要なのでしょうか??

その答えは食の多様化によりコメの消費需要が伸びているのです。
2022年のデータによると、1億6000万ドル分のお米を中国・タイ・ベトナムから輸入しています。
量にすると18万トン以上にもなります。

写真は定植地の角に作った苗床(バナナリーフと作土がのった状態)です。1m×2m四方を竹で囲い、枝で固定しています。
その中に、バナナリーフ→作土→ふるいにかけた土の順にかけます。レーキでならしてスコップで圧をかけて整地します。そこに鳩胸状態(芽が出そうな状態)の種籾を均一に播きます。

ふるいにかけた土で覆土し、灌水します。灌水後にバナナリーフを被せ、風で飛ばないように木で抑えます。3日ほどで芽が出るので、芽出し後はバナナリーフや木を外し3週間程度で苗になるそうです。

バナナリーフやバナナの偽茎は現地でも簡単に手に入るため、色んな 事に活用できます!!
今回は保湿、遮光、鳥害対策に効果があるそうです。

004.jpg

3週間後に出来上がった苗は手植えされます。
ロープには等間隔で墨だし(印付け)されていて、そこに木の棒で穴をあけ定植していきます。
1穴に4,5株ほどを植えていきます。

生育を最後まで見届けられないのが残念です!

熱帯大自然の中、隊員たちは今日も汗を流しながら挑戦を続けています。
文化交流?環境保護?それとも地域支援?
気になる最新レポートを今すぐチェックして、彼らの奮闘ぶりをのぞいてみよう!
>>隊員たちがパプアニューギニアでどんな活動をしているのか、ここでチェック(JICA PNG事務所HP)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ