JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

まずは一ヶ月。

こんにちは。PNGコミュニティ開発隊員の小林です。ミルンベイ州政府コミュニティ開発局にて活動しています。

アロタウに来て、少しずつ現地での生活にも慣れてきました。

先日、ボスから「まずは一か月、環境に慣れてください」と言われました。

この一か月は、町に出ていろいろな人と話したりしながら、この地域のことを少しずつ知っていけばいいとのこと。

その間に、私にどんなことに取り組んでもらうか考えるよ、と。

ということで、まずは一か月。

そんなある日、所属しているオフィスの待合場所で、一人のおじさんと話をしました。

行政との書類のやり取りのために、遠くの島から来ていたそうです。

どこから来たのか?

何のために来たのか?

そんな何気ない会話から、この国についていろいろと話をしました。

私としては、特に深い話をしたつもりはありませんでした。

軽い雑談のつもりです。(言い訳)

すると、あることを教えてくれました。

「こういう場所では、政治の話はあまりしないほうがいいよ」

政治についての捉え方は、国によっていろいろです。

特にこの国では、政治と民族が強く関係していると聞きます。

民族間の関係や、それぞれの立場など、さまざまなものが政治と絡んでくることもあるそうです。

私が思っていた以上に、慎重に扱わなければならない話でした。

そして、もう一つ。

「あなたは個人の意見として話しているかもしれない。でも、日本から来ているあなたの言葉は、日本の代表としての意見だと受け取られることもあるよ」

そう言われました。

これにも、はっとさせられました。

自分では、一人個人として話しているつもりでした。

でも、ここにいる私は、それだけではないんだなと。

JICAの活動としてここにいること。

日本から来ていること。

自分が思っている以上に、そうした立場がついているのだと改めて感じました。

はっきり伝えてくれて、ありがたかったです。

そして、次の日。

そのおじさんが、A4用紙3枚にびっしりと書かれたものを持ってきてくれました。

この国の歴史。

経済について。

そして、この国について自分が思っていること。

いろいろなことが書かれていました。

「この国を知ろうとしてくれて、ありがとう」

そう言って、渡してくれました。

嬉しかったです。

指摘されたことも、もちろん印象に残っています。

そして、次の日にわざわざ時間を使って、この国のことを伝えようとしてくれたことも嬉しかった。

知らないことは、まだまだたくさんあります。

だから、まずは町に出て、人と話してみる。

そんな一か月を過ごしています。

そして、こうやって教えてくれる人がいることが、嬉しいです。

教えてくれて、ありがとうございました。

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